ファッション|オピニオン

不穏なムードに包まれたメンズシーズン、ヴァレンティノが落とす長い影

フィレンツェのピッティ・ウオモに始まり、ミラノ、パリへと続く今シーズンの公式スケジュールは、断片的なものとなった。グッチやフェンディといった主要メゾンはミラノのメンズウェアカレンダーから完全に撤退し、ウィメンズシーズンでの男女混合コレクションの発表や、代替フォーマットを選択した。また、ジョナサン・アンダーソンがディオールでの活動に注力するため、JW アンダーソンの不在も際立った。 その結果、ミラノはプレゼンテーションや関連イベントが中心となり、シーズンを象徴するようなランウェイでの発表は手薄になった。エディターやバイヤーからは、特にピッティ・ウオモのためにすでにイタリア入りしている海外からの参加者がいるにもかかわらず、その影響力が薄まっていることへの不満の声が聞かれた。 ヴァレンティノ...

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小売

エンタメ化するファッションリテール:ブランディングの未来

現代はブランドからのメッセージが氾濫する時代である。個人でさえも自身のブランドを慎重にキュレーションしており、従来のコミュニケーション手法では人々の心に響きにくくなっている。こうした状況が、エキサイティングな変化を促している。ブランドは従来の広告から脱却し、エンターテインメントと融合した新たなブランディング手法を取り入れ、明確な差別化を図っているのだ。 執筆者 ジョージ・ゴットル、FutureBrand社、空間デザイン担当CCO ブランドは、没入感と感情に訴えかける体験を創造している。ハリウッドスターや受賞歴のある監督を起用したグッチのショートフィルム「The Tiger」、メイベリンやスターバックスのようなブランドによる物語性のあるマイクロシリーズ、あるいはパラマウント・スタジオを「...

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ファッション

Yoke、パリで初の単独ショー Fashion Prize of Tokyo受賞後の新たな一歩

JFWO主催の日本ブランドを海外に送り出すための賞、Fashion Prize of Tokyoを受賞したブランド「Yoke」が、昨日22日、メンズファッションウィークで賑わうパリにて初の単独ファッションショーを開催した。 「Yoke」というブランド名には、衣服の異なる部分をつなげるあて布を指す用語からきており、「つなぐ」や「絆」といったテーマが込められている。この「つなぐ」というテーマはブランドのデザインアプローチにも反映されている。2026/27秋冬コレクションでは、構造的なディテールや素材の対比、そしてアイテムの重ね着や組み合わせ方を強調したスタイリングにより表現された。 また寺田は、絵画や彫刻から着想を得たものづくりを行ってきた。アートとも「つながる」日常着を提案するこのブラン...

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ファッション

月ごとに見る 2026年トレンドキーワード

2026年、消費者の購買行動は大きな変化を遂げる。TikTokから生まれる刹那的なマイクロトレンドや、明確に定義されたスタイルが絶対的な影響力を持つ時代は終わりを告げた。今や売上を牽引するのは、際立ったアイテム、触感豊かな素材、そして大胆なプリントである。この変化の背景には、セカンドハンドファッション、ハイストリートブランド、ラグジュアリーアイテムといったジャンルを超えて、ファッションを楽しむ消費者の存在がある。 この複雑な市場動向を読み解くため、データ分析企業Heuritechが2026年1月から12月にかけて需要を形成するであろうアイテムやディテールを公開した。本記事ではその要点を解説。 1月:ファーアクセント ファーアクセント。写真:©...

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