ファッション

SS26トレンド:バブルヘムがもたらす新たなシルエット

トレンドの起源 バブルヘム(バルーンヘムとも呼ばれる)は、ファッションの歴史の中で幾度となく登場してきた。80年代には、クリスチャン・ラクロワ、イヴ・サンローラン、ウンガロといったデザイナーたちが、タフタ素材のカクテルドレスやスカートでこのスタイルを復活させた。それは、大胆でドラマティックなシルエットと若々しいグラマーを愛した同時代のムードと見事に合致した。しかし、このスタイルを最初に広めたのは、1950年代後半のクリストバル・バレンシアガである。彼のデザインは、身体から離れた丸みを帯びたボリュームのあるフォルムを生み出し、ディオールが提唱した「ニュールック」のフィットしたスタイルに代わる新たな選択肢を女性たちに提供した。 SS26シーズン SS26シーズンでは、バブルヘムが力強いカム...

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ビジネスMember

英マルベリー・グループ、上半期決算で再建に向けた好調な滑り出しを報告

英国のラグジュアリーブランドであるマルベリー・グループ(Mulberry Group plc)は、当会計年度上半期において着実な戦略的進展を報告した。CEOのアンドレア・バルドは、同ブランドは「再建の初期段階にある」としつつも、「バック・トゥ・ザ・マルベリー・スピリット(Back to the Mulberry Spirit)」戦略が定着し始め、心強い勢いを得ていると述べている。 2025年9月27日までの26週間において、グループ売上高は市場環境の軟化およびアジアでの店舗閉鎖の影響を受け、4%減の5,390万ポンドとなった。一方で、正価販売構成比の向上および規律ある在庫管理により、粗利益率は67%から69%へと改善した。包括的なコスト見直しに伴い、営業費用は16%減の4,270万ポン...

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ファッションMember

AIによる2026年秋冬トレンド:Heuritechが消費者動向の変化を示す

インタビュー 2013年の設立以来、パリを拠点とするトレンド予測プラットフォームHeuritechは、人工知能(AI)を活用して毎シーズンの独自予測を発表してきた。同社のテクノロジーは、毎月数百万件のソーシャルメディア画像をスキャンし、消費者が何を着用しているかに関するデータポイントを受信。素材やシルエットから色、プリントに至るまで2万以上のトレンドを特定する。さらに、言語モデルがトレンドの動向を学習することで、将来の変化を予測し、90%という高い精度を誇る。 現在、同プラットフォームは2026年秋冬シーズンの分析を進めており、今後1年で素材、カラー、プリントがどのように変化するかを探っている。FashionUnitedとのインタビューで、ファッションアナリストのフリーダ・トルドハーグ...

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カルチャー

メトロポリタン美術館、2026年春季展覧会「コスチューム・アート」を発表 コンデナスト・ギャラリーの新設も計画

ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Met)は、同館コスチューム・インスティテュートが開催する2026年春季展覧会「コスチューム・アート」のコンセプトを発表した。会期は2026年5月10日から2027年1月10日までを予定しており、プレスリリースによれば、本展は「衣服をまとった身体の中心性」を探求するものとなる。 先史時代から現代までの西洋美術に焦点を当て、「コスチューム・アート」展は衣服と身体の関係性を浮き彫りにすることを目的とする。具体的には、身体の芸術的表現が衣服によっていかに形成され、またその逆も然りであるかを問う。同館は、所蔵する美術品とコスチューム・インスティテュートの歴史的および現代的な衣服を対比させて展示する。展示は「裸体」から「古典的な身体」まで、テーマ別の身...

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