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‘23年春夏ロンドン・メンズ・コレクションのファースト・ルック

By Trendstop

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ファッション

Image: Trendstop, Labrum London

ファッション・トレンドの予測を行うTrendstopより、本誌読者向けに2023年春夏ロンドン・メンズ・ファッション・ウィーク(London Fashion Week)のファースト・ルックをご紹介。

今回のロンドン・メンズ・ファッション・ウィークでは、参加したデザイナーの多くがファッションを通じて自らのルーツや文化を賞賛し、開催地ロンドンの活気やそこに暮らすデザイナーの姿を垣間見るコレクションとなった。その異国籍の合流やミックス、文化の歴史や過去の名残のフレッシュで現代的な融合のアプローチは、英国らしさやマルチカルチャーなエクスペリエンスに刺激的な新たな視点を注ぎ込んだ。


「アルワリア(AHLUWALIA)」

アフリカ大陸全体を取り上げた、デザイナーのプリヤ・アルワリア(Priya Ahluwalia)手がける「アルワリア」の新作コレクション「アフリカ・イズ・リミットレッス(Africa is Limitless)」では、アフリカの54カ国の文化・芸術・植物・動物を探訪。また、ナイジェリアとインドの血を引くプリアの背景にアイデアを得て、シグネチャーであるウェーブ・テーラリングのパッチワーク、フットボール・キットのパターンをニットで再現した一着、伝統的なアフリカの民族衣装が登場した。さらにナイジェリアの織物の模様やリベリアの装飾品やヘッドラップも登場し、文化の豊かさで会場を魅了した。


「ランブラム ロンドン(LABRUM LONDON)」

「フリーダム・オブ・ムーブメント(Freedom of Movement)」と題された「ランブラム ロンドン」の最新コレクションでは混ざり合う文化の中でのボーダーレスな社会について思いを巡らした新作を発表。アフリカと英国をフージョンさせた1着では、黄色、ピンク、グリーン、チェックのライトウェイト・ジャケットに、ロンドン発の帽子ブランド「ルーシー バーロウ(LUCY BARLOW)」の帽子を合わせてコーディネート。その遊び心に溢れたダンディな雰囲気には、一方で社会的なメッセージも。「Designed by an Immigrant(移民によるデザイン)」というグラフィックの入った象徴的なTシャツの売上収益は世界の難民を支援する団体に寄付されるという。


「ロビン リンチ(ROBYN LYNCH)」

ロビン・リンチもまた、新作コレクションで自身の生い立ちに回帰したデザイナーの一人だ。母親が持っていた1980年代の観光地の土産物Tシャツをヒントにした新作では、高級な毛糸を使った編み物で再現。さらに彼女のアイルランド人としてのルーツに立ち返り、アイリッシュリネンを現代風にアレンジしたカーゴ・パンツやクラシックなアイルランドのアラン編みを使った夏のアイテムも披露。ビーチタオルのようなポンチョ、再生ナイロンとラバーの防水クロックス・サンダルは、ビーチで1日過ごすのに最適。色もオリーブグリーン、赤、黄色と、スポーティさの中に洗練されたイメージを感じる。

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