韓国繊維大手セア商事、エルサルバドルと米国でのニアショアリングを推進する理由
セア商事の社屋 写真:SAE-A TRADING 米国市場に近い場所へ生産拠点を移すことで、同グループは即応性と物流管理に注力し、アジアのサプライチェーンへの依存度を低減している。この動きは、より広範な変化を示唆している。世界のテキスタイル業界は、近接性と産業のレジリエンス(回復力)に再び焦点を当てているのだ。 地域基盤を固めるグローバルプレイヤー 1986年に設立されたセア商事は、世界最大級のテキスタイルおよびアパレルメーカーである。同社はベトナムやインドネシアを含む東南アジアから、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、ハイチ、エルサルバドルといった中米に至るまで、統合された産業ネットワークを運営している。 約40年の経験を持ち、主要な国際ブランドを顧客に抱えるセア商事は...
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