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ソウル・デリム美術館で「グッチ」主催の『No Space, Just A Place』展が開幕

By Julia Garel

2020年6月18日

カルチャー

コロナ感染拡大により、世界中で多くの人々が数カ月にわたる自宅待機を余儀なくされた。その結果、人々の持つ私的空間に「ヘテロトピア」(異在郷)という理論にも通ずる新しい意味が生まれつつある。こうしたコンセプトに基づいた新しい展覧会『'No Space, Just A Place. Eterotopia』がこのほど「グッチ(Gucci )」の主催でソウルのデリム(大林)美術館で開幕した。

タイトルにもなっている「エテロトピア(Eterotopia )」とは哲学者ミッシェル・フーコーが考案した現実的に存在する別のユートピアを意味する考え方「ヘテロトピア」のイタリア語表記。同展では「エテロトピア」と、店舗や倉庫などといった従来のアートの展示場とは異なる独立したオルタナティブなアート・スペースを結びつけることをテーマとしている。作品を通じ、人が他人や周囲の環境とこれまでとは違ったより理想的な方法で交流し合う理想郷のような未来を描く新しい“オルタナティブな空間”の定義を提示することで、共にあることや物事の差異について考えるきっかけを鑑賞者に提供する。

チュニジア系フランス人キュレーター兼美術評論家で雑誌『Kaleidoscope』の編集長を務めるミリアム・ベン・サラが企画を担当。イ・カン・スン(Kang Seung Lee)による壁紙を使ったインスタレーション『Covers(QueerArch)』やオリビア・アーランガー(Olivia Erlanger )によるシュールレアリズム的な『Ida, Ida, Ida!』、マーティン・シムス(Martine Syms)の音と映像を駆使した『Notes on Gesture』など、韓国内外のアーティストによる多数の作品が展示された。

バーチャル展示も実施中で、同展のウェブサイトより無料でアクセスできる。会期は美術館・バーチャル展示ともに2020年7月12日まで。

本記事の原文はFashionUnited.frに掲載。

写真提供: Gucci