服作りを再定義する若手デザイナーたち:DIYキットで挑むサステイナビリティと行動変容
アムステルダム・ファッション・インスティテュート(AMFI)の卒業生であるTijn Roozen(ティン・ローゼン)は、消費者が自らスタイリッシュな衣服を制作できるソーイングキットビジネスを考案した。スタートアップ企業「NAAI」が提供するキットには、ローゼン自身によるデザイン、生地、糸、適合するファスナーやボタンなど、必要な資材がすべて含まれている。「私たちは皆、服を作る方法を忘れてしまった。それとともに、衣服との関係性も変化してしまったのだ」と彼は語る。 ファッション産業における原材料、特に化石燃料由来の素材は枯渇しつつある。さらに、安価で迅速な配送が求められる現状において、衣服の取り扱いは決してサステイナブルとは言えない。 一方で、こうした現状を変えたいと願う人々の意識も高まって...
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