バーバリーが初のサステナビリティ債を発行へ

英ラグジュアリーブランドのバーバリー（Burberry）はこのほど、同社の社会および環境保全活動を使用目的とするサステナビリティ債を発行する計画を発表した。発行を通じて倫理的な企業に関心の高い投資家に向けアピールしたい考え。

サステナビリティ債による調達資金はバーバリーが新しく策定した「サステナビリティ債フレームワーク（Sustainability Bond Framework）」で定義されている3つの特定領域の活動にのみに限定して使われる。バーバリーは長きにわたりサステナビリティ向上への取り組みを推進しており、より良い社会および自然環境づくりを実現するため、その影響力を生かしていきたいと同社はコメントしている。

バーバリーの「サステナビリティ債フレームワーク」の3つの特定領域のうち一つは店舗や事業所等など同社の管理する建物の環境負荷低減に関する活動で、米国の「LEED」や英国の「BREEAM」など欧米の建物環境性能評価機関による高レベルな認証基準を満たす建築物の取得および既存建築物をこれら基準に適合させるための改築事業などがサステナビリティ債の調達費用の対象使途となる。

また、サステナビリティ債の発行を含めた「サステナビリティ債フレームワーク」の内容については企業の環境・社会活動の評価機関であるサステイナリティクス社（Sustainalytics）の評価（セカンド・パーティー・オピニオン）を取得しているという。

バーバリーによると、サステナビリティ債の販売は機関投資家や一部の取引先金融機関を通じて行う予定で、今後英国のロンドン証券取引所のメイン市場での取引に向け当局への申請手続きを行うとしている。

画像提供：Burberry