「ランバン」の親会社がロゴ&ウェブサイトを刷新　社名変更受け

フランスのアパレルブランド「ランバン(LANVIN)」を擁し、先般社名を「ランバングループ(Lanvin Group)」に変更した中国のフォースン・ファッション・グループ(Fosun Fashion Group、以下ランバングループ)はこのほど、社名変更後の新しいロゴおよびウェブサイトを発表した。同グループは今後、看板ブランドである「ランバン」を中心に国際的なラグジュアリーファッションブランドのポートフォリオを確立していくとしている。

現代的に生まれ変わった新しいロゴおよびウェブサイト(www.lanvin-group.com)は、ランバングループのブランドにフレッシュなイメージを与え、その歴史とグローバル高級ファッション市場における革新者を目指す同ブランドの決意を表現している。

「ランバン」は2015年にアルベール・エルバス(Alber Elbaz)、2018年にルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が退任するなど次々に主力デザイナーが退く事態が続いたが、その後ブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)現クリエイティブデュレクターが就任し、方向転換戦略や同ブランドの新しい時代・イメージの確立を任されてきた。

ランバングループは今回のロゴ刷新について、同グループの伝統ある数々のブランド強化および多様な人材を育成し、独創的なアイデアを称賛するインクルーシブなエコシステム創造に向けた取り組みの象徴であるとのコメントをプレスリリース上で発表している。

ランバングループのジョアン・チェン(Joann Cheng)会長は「世界で急成長する高級ブランドグループの一つとしての我々の継続的な取り組みを反映した新しいブランドアイデンティティを披露することができ興奮している。“ランバン”はこれまでつねにラグジュアリーファッションと同義語であった。我々のグループの新たなアイデンティティは真正性・創造性・クラフツマンシップ・革新性、そして同じ舞台の上でのインクルーシビティ(社会的包括性)の追求に向けた我々の信念の証である。欧米および急速に発展する中国市場において世界ラグジュアリー市場が着実な伸びを見せる中、ランバングループやグループの持つブランド群の拡大に非常に大きな期待を寄せている」と述べている。

ランバングループは「ランバン」のほか、イタリアの靴メーカー「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」、オーストリアのスキーウェアブランド「ウォルフォード(WOLFORD)」、米ウィメンズウェアブランドの「セント・ジョン (ST. JOHN)」、イタリアのメンズウェアブランド「カルーゾ(CARUSO)」等を傘下に持っている。