中国、コロナ危機で高級品市場ほぼ倍増
By Don-Alvin Adegeest
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新型コロナのパンデミックにより世界中で社会・経済上の課題が山積するなか、中国における昨年の高級品市場が再び前年より再び2桁成長となったことが国際的コンサルティング会社の「ベイン・アンド・カンパニー」の調査で判明した。このうちいくつかのブランドは売上が前年比70%を超えたという。
調査によると中国における高級品の売上は2020年に前年比48%の伸びを記録し、2021年にはさらに36%増加し4710億元に達した。新型コロナ危機から2年余りのうちに海外渡航制限により市場がほぼ倍増した形となった。
昨年の高級品市場における中国のシェアついては、2020年の20%から21%に上昇した。「中国の高級市場の成長は今度も続き、2025年までには世界最大の高級品市場になるのではないか」と「ベイン・アンド・カンパニー」のパートナーで調査の共同執筆者であるブルーノ・ラネス(Bruno Lanne)氏は予想する。
ブランド別ではブランドにより前年比10%増〜70%増まで売上の伸びに差が出た。またカテゴリー別ではレザー製品が成長率60%で最も急拡大し、次いでファッション&ライフスタイルが成長率40%となった。宝飾品の消費の伸びは前年割れとなったものの、前年比35%成長し、なかでも高級時計の購入額が前年より30%高くなった。また高級化粧品の消費については前年比20%増となった。
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