米カリフォルニア州、織物における有機フッ素化合物使用を禁止へ
By Rachel Douglass
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米のカリフォルニア州下院議会はこのほど、新たな服飾生地や織物における特定の化学物質の使用を規制する「Safer Clothes and Textiles Act(より安全な衣料品および織物のための法令)」を可決したと発表した。
同法令で規制対象となるのは、有機フッ素化合物群「PFAS」。自然資源防衛協議会(NRDC)によると、「PFAS」はその有害性や重大な健康リスクを引き起こすことがさまざまな研究によりわかっているという。
法令は今後ニューサム知事に提案されるが、下院議会は知事が同法令に署名すると見ており、署名が行われれば2025年の1月1日に発効となるという。
法案が発効された場合、今後カリフォルニア州においては規制対象である「PFSA」を含む新しい繊維品の生産・流通・販売および販売を目的とした提供が禁止される。
また、「PFAS」の代替品の選択にあたっては、法案に従い有害性の最も低い製品の使用が繊維品の生産者に対し求められることとなる。
カリフォルニア州では先般、食品の包装や子供用玩具における「PFAS」の使用を禁じる法案も発効されており、今回の繊維品に対する類似の法案の可決は、カリフォルニア州で取り組みが進む“PFAS危機”への対応を強化させる結果となった。
カリフォルニア州下院議会はプレスリリースにて、「繊維品におけるPFASの規制は、PFASという有害な物質への直接的な暴露の阻止につながるだけでなく、飲料水へのPFASの流入量を低減させる効果も見込まれる」とコメントしている。
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