米アクティブウエアの「ヴオリ」がアジア・中東・メキシコに進出

米のアクティブウエアブランド「ヴオリ（VUORI）」はこのほど中国、香港、シンガポール、中東、メキシコに参入したことを発表し、急速に事業拡大を進めている。

南カリフォルニア・テイストの商品を多数展開する同社は、今回参入した地域の消費者向けのオンラインストアを開設。また中国では大手ECのTモール（TMALL）を通じて商品を販売する。

「ヴオリ」のジョー・クドラ（Joe Kudla）CEO兼創設者はプレスリリースにて「“ヴオリ”を引き続き米国外に拡大させることができ、大変誇りに思う」とコメント。また「（今回参入した）これらの市場の消費者に我々のビジョンやブランドをお届けすることができ、世界中の消費者とつながり合えることに大変興奮している」と語った。

世界進出を計画

昨年に海外進出を宣言したばかりの「ヴオリ」は、その第一弾として今年初めに、英国やフランスに加えて、ドイツ、アイルランド、オランダ、オーストリア、カナダに参入を果たしたばかり。

今月頭には初の米国外店舗として、ロンドンのコンヴェントガーデンに出店を実現したほか、英国の「ハロッズ（HARRODS）」や「イクイノックス（EQUINOX）」、ドイツの

「ブロイニンガー（BREUNINGER）」といった百貨店やフィットネスクラブと新たな卸売パートナー契約を締結した。

2015年創業の同社は、創業当時からアクティブウエア業界で急成長を遂げている。

2021年10月にはソフトバンクグループの投資ファンド、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2（SoftBank Vision Fund 2）から4億ドル（約450億円）の出資を受け、同社の評価額が40億ドル（約4500億円）に達した。

なお同社は、2023年にパートナーを通じた日本や韓国への参入のほか、英国での新店舗の開設を計画している。

さらに本社のある米国でも今後5年間で新たに100件を超える店舗を開設する予定だという。