「エスプリ」がニューヨークに新たなクリエイティブ本部開設計画を発表
By Rachel Douglass
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「エスプリ(ESPRIT)」は、米国・ニューヨークに新たなグローバルクリエイティブ本部を開設する計画を明かした。
同社はこのほど、米の不動産会社、ハドソン・スクエア・プロパティース(Hudson Square Properties)と新本部が入る予定の面積3万8000平方フィート(約3530平方メートル)の二階建てのオフィスに関するリース契約を締結した。新本部ではデザイン、ブランディング、広告制作、マーケティング部門が入る。
本社機能は引き続き香港に置くが、ニューヨークの新本部では「エスプリ」のアナ・アンジェリック(Ana Andjelic)チーフ・ブランド・オフィサーやトム・カウソン(Tom Cawson)シニア・バイス・プレジデントを含む100〜120人が勤務する。
「エスプリ」は昨今、創業の地である米国市場への回帰を進めており、ウィリアム・パク(William Pak)CEOは新本部の開設について「我々の意図は、自社ブランドが世界の消費者に共感してもらえるようになることだ」とプレスリリースを通じてコメントを発表している。
2023年の半ばにはブランドリニューアルも予定しており、「手に入れられる価格帯のラグジュアリー・アパレル」のコンセプト浸透など、今の時代や顧客の価値観に合わせたブランドの進化に注力していく。
新本部に加え、「エスプリ」は今年、全米とカナダに旗艦店の開設を目指しており、小売事業の強化も図るとしている。
なお、同社は業績低迷のため、売却先を探していたが見つからず、2012年に北米の全店舗を閉鎖した。
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