エレン・マッカーサー財団、循環型経済に貢献するスタートアップのデータベースを公開
By Rachel Douglass
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循環型経済を推進する英エレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation)はこのほど、循環型経済に貢献するビジネスを展開するスタートアップのデータベース「サーキュラー・スタートアップ・インデックス(The Circular Startup Index)」の全面公開を開始した。企業向けに循環型経済の実現に貢献するスタートアップの情報を提供することで、循環型経済の実現に向けた取り組みの加速を狙う。
データベースではさまざまなセクター・産業・地域を対象に、事業計画に財団が提唱する循環型経済の原則のうち一つ以上が含まれている500のスタートアップが掲載されている。
循環型経済のビジネスモデルを推進するスタートアップにとっては、資金調達とビジネスモデルの規模拡大がネックとなっており、データベースはこうした課題に対応し大企業とスタートアップとをつなぐことでイノベーションを促すことを企図して作成されたという。
データベースの公開にあたり、エレン・マッカーサー財団のエラ・ヘドレー(Ella Hedley)スタートアップ担当プロジェクトマネージャーは「循環型の未来を設計するには、我々の経済の仕組みを考え直す抜本的なイノベーションが必要」とコメントしている。
さらに「循環型のビジネスを推進する数千のスタートアップがすでに具体的な取り組みを展開している。しかしながら彼らには支援や資金が足りていない」とした上、「市場に存在する循環型経済に貢献する幅広いスタートアップを知ってもらい、企業に自社に合った循環型ソリューションを探してもらうため、サーキュラー・スタートアップ・インデックスを立ち上げた」と説明している。
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