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アディダス、「イージー」ブランドの在庫商品の販売再開へ

By Rachel Douglass

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Adidas to begin selling remaining Yeezy products. Image: Adidas

「アディダス(ADIDAS)」は、デザイナー兼アーティスト、カニエ・ウエスト(Kanye West)とのパートナーシップ解消に伴い販売を見合わせていた「イージー(Yeezy)」ブランドの在庫商品について、同社ECサイトおよびアプリで販売を再開すると発表した。販売再開日は今月末(日本時間では6月1日)を予定しているという。

商品の売り上げの大半は、「ADL(Anti-Defamation League:名誉毀損防止同盟)」や「Philonise And Keeta Floyd Institute for Social Change」など人種差別やヘイトクライムと戦う団体に寄付される。

「アディダス」とカニエ・ウエストとのコラボレーションブランドの「イージー」は、昨年ウエストがユダヤ人に対する差別的な発言などをしたことが炎上。これを受けて「アディダス」は昨年10月に同氏とのパートナーシップを解消し、商品の販売を中止した。

今回販売再開が決定したのは、昨年以前に発売されたデザインの商品。なお、追加商品の販売については現在時期検討中だという。

なお、今回の在庫販売による「アディダス」の2023年業績見通しに対する直近の影響はない。

「アディダス」は在庫販売を決定した理由について、「すでに発注を決定している委託製造先に対して発注取り消しによる損害を回避するため」としている。

同社のビョルン・グルデン(Bjørn Gulden)CEOはプレスリリースで「(“イージー”シリーズ商品の販売再開について)慎重に検討した」とした上、「我々が意見を求めた機関やステークホルダーがいずれも商品を販売し売上を寄付することが望ましい選択肢であるという見解を示した。デザインや完成品の活用、従業員と取引先および在庫問題への影響、社会貢献という見地から、当社としても販売再開が最善の解決策であると考えている。スポーツや社会においていかなる場合においても許容されないヘイトクライム撲滅に向けて今後も継続的に取り組んでいく」とコメントしている。

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