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「ジェオックス」、“複雑なマクロ経済下でも”増収

By Prachi Singh

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Credits: Image: Geox store, Marina Mall, Dubai

イタリアのフットウェアブランド「ジェオックス(GEOX)」の2023年1月〜9月の売上高は、5億8200万ユーロ(恒常為替レートで前年同期比4.1%増)であった。不調であった直営店販路の影響をマルチブランド販路の好業績が一部軽減した。

また、第3四半期売上高は2億2,840万ユーロ(恒常為替レートで前同比4.1%増)となり、前年並みであった。

「ジェオックス」創設者兼社長のマリオ・モレッティ・ポレガート(Mario Moretti Polegato)氏は業績について、「大幅な売上増を記録した過去2年を経て、2023年は緩やかに成長する安定化の年になるだろう。地政学的緊張や利上げ、インフレ率で懸念が高まり消費者が慎重になるなど複雑なマクロ経済的状況を鑑みれば、今期業績は、より価値あるものになる」とコメントしている。

「ジェオックス」2023年1月〜9 月期業績ハイライト

卸売販売の売上高は、2023年の春夏および秋冬コレクションの発注増加が貢献し、3億2,440万ユーロ(前同比8.2%増、恒常為替レートで10.2%増)を記録し、グループ売上高における構成比は55.7%となった。

フランチャイズ販路の売上高は4,870万ユーロ(前同比0.8 %増)、構成比は8.4%であった。前年9月に比べ店舗数が削減したことにより売上が減少したが、商品出荷スケジュールに関する状況が好転し、売上高に好影響をもたらした。なお、同社のフランチャイズ店舗の総数は2022年9月時点で294店であったが、2023年9月では282店に減少している。

直営店の売上高は2億890万ユーロ(前同比5.5 %減、恒常為替レートで3.6%減)、構成比は35.9%となった。既存店ベースでは、実店舗の売上高が前年同期より2.7%伸長したことを受け、全体で前同比1.6%増となった。オンライン販路は前同比3%減となった一方、自社オンラインショップ売上高は2019年から50.2%拡大した。

今年9月時点での同社の直営店の総数は昨年の318店から261店に縮小している。

地域別ではいずれも好調

グループ全体の売上高の27.3%を占めるイタリアでの売上高は前同比6%増の1億5,890万ユーロであった。フランチャイズ販路と直営店の売上高がそれぞれ前同比4.6%減および2%減と低下したが、卸売販売は前同比22%増と躍進した。

Geox
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