ヴィクトリア ベッカム、黒字化へ
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ヴィクトリア ベッカム(Victoria Beckham Ltd)の業績が黒字転換を達成する見込みであることがこのほど、英デイリー・メール紙(Daily Mail)による報道で明らかになった。同紙によると、「ヴィクトリア ベッカム」は2022年売上高が前年の4,090万英ポンドより43%(20万英ポンド)増加し、5,880万英ポンドとなった。営業損失も、2020年の420万英ポンドから2021年には220万英ポンドとなり、ここ数年すでに減少傾向にあるという。なお、全体的な財務諸表は2024年1月に開示が予定されている。
一方で英テレグラフ紙は、ヴィクトリア ベッカムが好調な業績にもかかわらず2022年に310ポンドの税引き前損失を計上していると伝えている。
ビューティー部門はシグネチャーであるアイライナーをはじめ売上が順調に拡大したほか、インスタグラムやTikTokといったソーシャルメディアでのメイクアップ・レッスン動画によりヴィクトリア・ベッカム氏のフォロワー数が大幅に拡大し、売上に貢献した。ファッション部門では、890英ポンド〜1,550英ポンドで販売されている「チェーン・ポーチ」ハンドバッグやレザー製品など人気のアイテムが売上を牽引した。
また、昨年12月にはパリで3つ目となる店舗を百貨店「ギャラリー・ラファイエット」内に開業している。
ヴィクトリア ベッカムをめぐっては、2023年1月に英国の行政当局に提出された年次報告書・財務諸表内で、ベッカム夫妻や未公開株式投資会社「ネオ・インベストメント・パートナーズ(Neo Investment Partners)ら株主からの追加の財政支援がない場合の流動的リスクについて監査役が警告していた。
ヴィクトリア ベッカムは現在、ラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)CEOのもと、7人の取締役を設置している。