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オンラインファッションレンタル市場 年平均成長率10%超

By Angela Gonzalez-Rodriguez

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消費者の環境意識の高まりや購買力の低下、新型コロナ危機による物流の停滞のあおりを受け、オンラインファッションレンタル市場の2027年までの年平均成長率予測が10%超となることがこのほどわかった。

昨今発表された『コヒーレントマーケットインサイト(Coherent Market Insights)』誌の報告書によると、オンランファッションレンタル市場はEC市場の拡大と相まって特にアジア太平洋地域で顕著な伸長が期待されるという。

また、全世界におけるオンラインファッションレンタル市場は2019年に12.6億ドルを突破し、2025年には20億8千万ドルに拡大するとの試算もある。

こうした背景には、EC市場の継続的な成長やファッション意識の高い人口の都市への集中に加え、移り変わりの激しいファッションの流行に合わせたデザイナーアパレルを所有することなく着たいという消費者ニーズ、サステナブルファッションに対する社会的関心の高まり、洋服のシェア(共有)や再利用を後押しする前向きな環境などがある。

一方、同市場の成長に歯止めをかける要因として市場の細分化や社会的受容・消費者の知識不足なども指摘されている。例えばインドの洋服レンタルサービス「クロージングレンタル(Clothing Rental)」では、利用者が手さぐりで探すことなく体にあったサイズを提案できるようより豊富なサイズを取り揃えられるアイデアを模索しているという。

(主にノンブランドの安価な商品を取り扱う組織化されていない体系化されていない洋服レンタルサービスの乱立が原因となり)市場が深く細分化されるオンライン洋服レンタル市場において、大手企業は新たな事業の立ち上げや提携に注力する。昨年8月には英百貨店「セルフリッジ(Selfridges)」がオンライン洋服レンタルを手掛ける「HURR」と組み、若年層や環境意識の高い消費者を対象にデザイナーファッションのレンタル事業を開始した。同サービスでは40ブランドから合計100アイテムを取り揃え、利用者は上限20日間レンタルできる。さらに同じく英国の初のファッションレンタルのマーケットプレイス「マイ・ワードローブHQ (My Wardrobe HQ)」のサーシャ・ニュウウォル(Sacha Newall)CEO兼共同創設者は『ザ・ガーディアン(The Guardian)』紙の取材に答え、昨年の英国での数カ月にわたるロックダウン中消費者の間で持っている服を見直す機会が増えたことから、ブランドや個人による出品点数が50%増となったことを明かしている。

Image: Pexels

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