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「スーパードライ」、今期の通期予想を下方修正 20%の増資も検討

By Rachel Douglass

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Photo Credits: Exterior of a Superdry shop. File photo.

英のファッションブランド「スーパードライ(SUPERDRY)」は、当初“おおむね損益なし”といていた2023年度の業績予想を撤回し、引き続き厳しい事業環境に直面しているとの見通しを示した。

同社は先般開示した決算資料で、今期の売上高予想を当初の6億3500万ポンドから6億1500万ポンドに引き下げた。前年度の売上高6億900万円より増加の見通しだが、当初期待したよりも成長スピードが減速すると見ている。

卸販売の売上が回復基調にあり、アジア太平洋事業も純利益が3400万ポンドに達する見込みだが、今年2月および3月の小売店売上は前年比を大きく上回る増収となったものの予想には到達しなかった。

インフレによる生活費の危機的高騰や悪天候による春夏向け商品に対する需要の低下をはじめとする外的要因に加え、卸販売の売上低迷などが相まって、成長率の鈍化に繋がった。

さらに前回発表の業績予想を撤回するとした取締役会の決定により、卸販売部門の再編成に関連した対策が必要となり、結果として通期見通しが立てずらい状況になった。

今後については、簡素化したビジネスモデルにより「製品やスタイルを通じた売上拡大」「ソーシャルメディアを活用した取り組み」「サステナビリティ」の3つを推進し、引き続き業績改善を図っていくとしている。

増資に向けて創設者も支援表明

業績改善計画を実行する費用を捻出するため、「スーパードライ」は不動産の整理や物流費の見直しなど合計3500万米ドルのコスト節減を予定している。コスト節減策は2024年末までに実現される見通し。

出資者のバントリー・ベイ・キャピタルはすでに特定借入枠の免除に合意しているが、一方で「スーパードライ」は業績改善計画に関わるバランスシートの強化に向けて、資本金の最大20%増資を含む追加施策を検討しているという。

業績予想の下方修正に伴い、「スーパードライ」のジュリアン・ダンカートン(Julian Dunkerton)創設者兼CEOはこうした動きに対する全面的な支持を表明。増資についても株主の承認を得る必要があるものの、物質的に協力を提供していくとしている。なお、現時点で同社が増資を決定するかどうか確実な情報はない。

ダンカートンCEOは声明を発表し、現在の市場の困難性を強調するとともに、自社について「現在の難しい時流を乗り切るために適切な状態」を確保する必要があると述べている。

さらに、「“スーパードライ”というブランドに対する自分の信念はかつてないほどに高まっており、増資が行われれば物質的な協力を提供していく構えだ。当社は適切な事業計画を保持していると確信している。チームとして一丸となって取り組み、この荒波からこれまでよりも強く再起する」と加えている。

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