パントンが発表!2024年の色は「Peach Fuzz」
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世界の色見本を提供するパントン(Pantone)が、2024年のカラー・オブ・ザ・イヤーに「Peach Fuzz(ピーチファズ)」を選んだ。思いやりと心からの優しさを育むソフトなピーチ系の色「Peach Fuzz」は、あらゆるものを包み心と体、魂を豊かにする精神性を持つという。
パントンは1999年より、詳細なトレンド予測に加え、社会経済情勢、ライフスタイル、政治、ファッション、エンターテイメント、観光などのさまざまな影響を調査し、翌年を象徴する色を選考し、「カラー・オブ・ザ・イヤー」として発表してきた。
2023年の「Viva Magenta」や2022年の「Very Peri」をはじめ、「カラー・オブ・ザ・イヤー」は新しいテクノロジーや素材、生地、ソーシャルメディアのほか、スポーツイベントにまで影響を与えている。
25周年を迎えた2024年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」では、多くの人々が混乱に見舞われるなか、「心の底からの優しさ」を感じさせる温かで心地のよい色が選ばれた。心のこもった「Peach Fuzz」の色合い は優しさをもたらすとともに、思いやりと分かち合い、コミュニティとコラボレーションのメッセージを伝えるという。
パントンの「カラー・オブ・ザ・イヤー」は「Peach Fuzz」に決定
パントンによると、繊細でありながら甘くて軽やかな「Peach Fuzz」は新しい現代性を呼び起こす一方、詩的でロマンチックなビンテージの雰囲気を放つという。また、心と体を豊かにし、育むという人間的体験を中心としながらも、静かに洗練された現代的な色合いが、慎み深い明るさをデジタル・ワールドに美しさをもたらすとしている。
ファッションやビューティ分野での応用
ピンクとオレンジの間にそっと寄り添う居心地の良い「Peach Fuzz」は、視覚的アピールを持つ魅力的で包容力を感じさせる色合いだ。アパレルやファッション・アクセサリーなら、スエードやベルベット、キルティング、ファーといった贅沢で心地よい柔らかな手触りのテクスチャーに取り入れることで、触感の良さを表現できる。
ビューティ分野においては、コンテンポラリーなピーチトーンは髪に優美で艶やかな仕上がりをもたらし、一方コスメでは幅広い色の肌に自然なバラ色の輝きを作り出す。また、肌を生き生きとさせ、目や唇、頬に柔らかな温かみを与える「Peach Fuzz」は驚くほどに多用途で、健康的なイメージを演出するのにぴったりの色味である。
さらに素朴なブラウンと組み合わせるとフレッシュで若々しい印象に仕上がり、深いレッドやプラムとのペアリングはより劇的なコントラストを生むことができるため、口紅や頬紅、メイクアップベースやファンデーションなど幅広い応用が可能となる。
25周年を迎えた「カラー・オブ・ザ・イヤー」
節目となる今回の「カラー・オブ・ザ・イヤー」の発表にあたり、パントンは複数のブランドとパートナーシップを組み、心地よく肌触りのよい「Peach Fuzz」を広く社会に訴求する取り組みを行っている。そのうちの1社「モトローラ(MOTOROLA)」とはスマートフォンシリーズ「Razr+/40 Ultra」の「Peach Fuzz」を使った特別仕様モデルの発売を含む複数年にわたるパートナーシップを締結しているほか、女性が設立した化粧品会社 「シェイズ・バイ・シャン(SHADES BY SHAN)」のリップグロスやインテリア雑貨ブランド「ラガブル(RUGGABLE)」のラグやドアマットなどのコレクションでも「Peach Fuzz」を取り入れたコラボレーションを展開している。加えて、日本のメーカーが開発したポリウレタンレザーを販売するNYの「ウルトラファブリクス(ULTRAFABRICS)」や壁紙、布、インテリア雑貨のオンデマンド・プリント・サービスを手がける「スプーンフラワー(SPOONFLOWER)」ともコラボレーションが進行中だという。