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デジタルファッション市場、2031年までに48億ドルに到達

By Rachel Douglass

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Image: Zara

メタバースの開発とならび、サステナブル消費やアバター用の服などへの関心が高まる中、デジタルファッションが近い将来高収益市場となる兆しがあることが、新たな調査レポートで明らかになった。

レポートはアライド・マーケット・リサーチ(Allied Market Research)社が発表した『Digital Clothing Market by Technology, by Transaction, by Application Area: Global Opportunity Analysis and Industry Forecast 2021-31(技術・取引手法・応用分野別デジタル衣料品市場:世界的機会の分析および市場予測2021〜31)』。デジタルファッション関連のさまざまな市場のトレンドやセグメント、投資分野別の分析に加え、競争環境を掲載したもので、2021年のデジタルファッション市場については4億9870万米ドルであったものが、2031年には市場規模が48億米ドルに到達するという。

レポートによると、新型コロナ危機による外出規制などをきっかけにデジタルファッション業界が大きく成長し、市場の急発展や生活者への普及につながった。

一方、デジタルファッションはコストが高く、成長を妨げているといわれており、このためこれに対抗する形でAR(拡張現実)の先端技術やゲーム分野のVR(仮想現実)、NFT(非代替性トークン)といった分野にもさらなる商機が期待される。

Photo Credits: Collezione Genesi, phygital collection of NFT cryptoassets and physical garments designed by Dolce & Gabbana for UNXD.

2021年のセグメント別実績では、ブロックチェーンが最も大きな成長を見せた一方、3Dソフトウェアも「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」「H&M」などのブランドが牽引し、2022年から2031年までのCAGR(年平均成長率)が27.29%になると試算している。

地域別実績では域内で多様な技術が急成長を遂げている北米が2021年に世界のデジタル衣料品シェアのほぼ5分の2を占める結果となり、2031年も引き続き売上ベースで首位を獲得するとみられている。

しかしながら成長速度という意味では、都市化やデジタルコンテンツ制作活動が進むアジア太平洋地域が最速になると予想され、2031年までのCAGRは27.84%に達するとされている。

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