卸向けプラットフォーム「ジョア」、「‘23年秋冬向けの買い付け、中国著しく回復」
By Rachel Douglass
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新型コロナ感染症対策を緩和し経済活動の回復を進める中国でファッションバイヤーたちによる買い付けが再開し、中国からのバイヤーとの取引が著しく回復したと卸向けプラットフォームの「ジョア(JOOR)」が発表した。
同社によると、2023年秋冬向け商品に関する中国の発注者数が大きく増加しており、これにともない取引量も増えているという。
今年2月1日から3月16 日の間に収集したデータでは、期間中に発注した中国の小売店数が前年に比べて33%増加したほか、対中国系小売店の卸取引量も61%増えた。
特に中国のバイヤーからは欧州ブランドの商品の人気が高く、前年比で58%増となった。次いで北米ブランドが前年比+12%、アジア太平洋地域ブランドが同+7%といずれも前年を上回った。
こうした傾向について「ジョア」は、「ミラノやパリのファッションウィークといった国際的なファッションショーに再び参加し始めた中国のバイヤーが急増したためではないか」としている。
「ジョア」のクリスティン・サヴィラ(Kristin Savilia )CEOは次のようにコメントしている。「中国の小売店は非常に大きな回復が見られている。同国での新型コロナ感染対策が緩和され、多くの中国人バイヤーが国際的なファッションショーに復帰し始めており、中国の取引先数や欧州ブランドを中心とした商品に対する中国からの受注量が増えている」
さらに同氏は「中国は今年のラグジュアリーファッション市場の成長ドライバーになると期待されている。2023年秋冬シーズンに関する当社独自のデータでもその傾向をはっきりと示している」と加えている。
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