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分かち合いこそ思いやり〜「エルメス」、従業員全員にボーナス4千ユーロ支給

By Don-Alvin Adegeest

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ビジネス
image: Hermès boutique at 24 Rue du Faubourg Saint-Honoré in Paris, Stock Photography

昨年、4四半期連続で増収を達成したフランスの「エルメス(HERMÈS)」が、好業績で得た利益をボーナスとして従業員に配分する。昨今株主配当金を63%引き上げた同社にとって、今回のボーナスは過去最大の支給額となる。

現在の為替レートでの2022年の連結売上高が前年を20%以上も上回る116億ユーロと急拡大した同社は、利益も記録的な増益を記録した 。これを受け、価値分配の企業文化が根付く同社のアクセル・デュマ(Axel Dumas)CEOは全世界の従業員1万9700人に一人当たり4,000ユーロという高額のボーナスを今月末支給すると発表した。

仏の『ルモンド』紙によると、「エルメス」は以前フランス国内の従業員を対象に賃金を6%引き上げているほか、1月と7月にもそれぞれ100ユーロの割り増しを実施している。

今回のボーナス支給は同社の価値配分方針の一環として行われるもので、「2021年度株主配当金の8ユーロから13ユーロへの引き上げと合わせて実施され、支給総額は14億ユーロになると推定している」と説明している。

なお、こうした高額のボーナス支給は業界外でも見られており、同じく記録的増益を上げた英エネルギー大手の「シェル(SHELL)」も通常のボーナスよりも高い額の一時的昇給を行っている。

創業家が66%の株を保有する「エルメス」だが、LVMHを所有するアルノー一家も同社の好業績に恩恵を受ける著名な投資家の一人だ。そのうち、「エルメス」の株式の1.87%を保有するベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは2600万ユーロの配当収入を得ると見られている。

エルメス
Hermès
LVMH
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン