G-IIIアパレルグループ、「カール・ラガーフェルド」の全株式取得へ
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米国のG-IIIアパレルグループ(G-III APPAREL、以下G-III)が故カール・ラガーフェルド氏の冠ブランド「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」を買収することが明らかになった。
同社は今週月曜、すでに保有する「カール・ラガーフェルド」の株式の残りの81%を200万ユーロで買収し、同ブランドの全株式を取得する計画を発表した。
「カール・ラガーフェルド」の現経営陣は買収後も続投予定で、G-IIIは本買収後の初年度に2億米ドル超の追加売上を見込む。
G-IIIは2015年に「カール・ラガーフェルド」の株式の一部を取得。以来、同ブランドはG-IIIの北米における重要かつ急拡大事業と位置づけられてきたとモーリス・ゴールドファーブ(Morris Goldfarb)会長兼CEOは言う。
同氏は今回の全株式取得について「G-IIIにとって新しい重要な節目」とコメントしている。
なお、G-IIIは「DKNY」「ダナ・キャラン(DONNA KARAN)」「ビルブルカン(VILEBREQUIN)」を擁するほか、昨年には仏高級ファッションブランドの「ソニア・リキエル(SONIA RYKIEL)」を買収している。
デザイナーのカール・ラガーフェルドは1983年から2019年に85歳で亡くなるまで「シャネル(CHANEL)」のクリエイティブディレクターを務めたファッション界の巨匠。ラガーフェルド氏をゴールドファーブ氏は「ファッション業界のアイコン」と称している。
またゴールドファーブ氏は「カール・ラガーフェルド」ブランドの潜在性について、グローバルで20億米ドルを超える売上が見込まれるとしている。
買収取引は2023年度の第二あるいは第三四半期に完了予定。