G-III アパレル、スペイン・ポルトガルでのAWWGとの販売提携を終了

米国のファッション企業G-III アパレル グループ(G-III)は、2026年12月31日をもってAll We Wear Group(AWWG)との販売提携を解消し、スペインおよびポルトガルにおけるブランド事業の直接管理に移行する。

移行合意に基づき、ニューヨークを拠点とする同グループは、イベリア半島におけるDKNY、ドナ カラン、カール ラガーフェルドの事業運営・販売・小売取引、および西ヨーロッパにおけるコンバースブランドの管理を自社で担う。直接運営への移行を支えるため、G-IIIはマドリードに法人オフィスを開設し、AWWGで同社ブランドを担当していた従業員を受け入れる。

G-IIIはAWWGの少数株主としての地位を維持し、2024年6月の初回出資(12%)以降に段階的に取得した19%の株式を引き続き保有する。

欧州事業の直接運営への戦略転換

当初の提携は、G-IIIが欧州での事業規模を迅速に拡大し、ペペ ジーンズ ロンドン、ハケット、ファソナブルを傘下に持つマドリード拠点の持株会社AWWGの販売ネットワークを活用することを目的としていた。一方、AWWGにとっては米国市場へのアクセスと事業再建に向けた運営支援が得られる関係であった。

AWWGの公式声明によれば、「今回の動きは、G-IIIの欧州における長期成長戦略の次なるフェーズと、同地域における自社運営体制の拡充を反映するものだ。移行は両社が共同で計画し、顧客・パートナー・従業員との良好な関係を維持しながら事業継続を確保する」としている。

この提携を当初主導したのは、7年間にわたりAWWGのCEOを務めたマルセラ・ワルテンベルクで、2026年3月に退任した。後任には、グループのチーフ・フィナンシャル・アンド・ビジネス・オフィサーを務めていたラウラ・フェルナンデス・プラサが就任している。

成長目標と実績の乖離

G-IIIの出資を受けたAWWGは、2027年までに年間売上高8億5,000万ユーロ(約9億8,640万ドル)、EBITDAで1億ユーロ超を目指す成長戦略を描いていた。

しかし、直近の財務開示によれば、業績は長期目標を下回る水準にとどまっている。2025年3月期の年間売上高は4億9,892万ユーロで、前期の5億1,562万ユーロから3.24%減少した。同期間に1,441万点の衣料品を販売し、EBITDAは6,007万ユーロを計上した。

AWWGは、今回の商業的取り決めの終了が、同社の事業戦略やポートフォリオ運営に変更をもたらすものではないと述べている。


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