過去最高売上のアバクロ　通期見通しを修正

アバクロンビー＆フィッチ（Abercrombie & Fitch Co.）は、ホリスター（Hollister）ブランドの好調な業績に牽引され、2025年度第3四半期において力強い売上成長を記録したと発表した。同社は通期の見通しを修正し、継続的な成長と収益性の確保を見込んでいる。

2025年11月1日を末日とする第3四半期の純売上高は、前年同期比7％増の13億ドルとなり、過去最高を記録した。これにより、同社は12四半期連続の成長を達成したことになる。この成長の主な要因としては、米州およびEMEA（欧州・中東・アフリカ）地域における7％の増加が挙げられる。一方で、APAC（アジア太平洋）地域では6％の減少となった。ブランド別では、ホリスターが売上高16％増と全体を牽引した一方、アバクロンビーは2％の減少となった。希薄化後1株当たり純利益は、前年の2.50ドルに対し、2.36ドルであった。

同社の最高経営責任者（CEO）であるフラン・ホロウィッツ（Fran Horowitz）は次のように述べている。「我々は3年連続で四半期ごとの売上成長を達成し、第3四半期としては過去最高となる前年比7％増の純売上高を記録した。今回の結果は、当社のオペレーティングモデルの強さを裏付けるものであり、持続可能な長期的株主価値を創出する能力への自信を与えるものである」。

さらに、同社は現在、通期の純売上高成長率を6％から7％、希薄化後1株当たり純利益を10.20ドルから10.50ドルと見込んでいる。また、来年度にかけて約40店舗の純増を計画しており、約4億5000万ドル規模の自社株買いも検討している。第4四半期については、純売上高が4％から6％の成長、希薄化後1株当たり純利益が3.40ドルから3.70ドルの範囲になると予想している。

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