フレイザーズ・グループ、ヒューゴ・ボスへのTOBで30%超の株式取得

英国の小売コングロマリット、フレイザーズ・グループ(以下、フレイザーズ)は、ドイツのファッションハウス、ヒューゴ・ボスの株式をさらに255万株取得し、保有比率を30.28%に引き上げた。これにより、ドイツ証券取引法(German Takeover Code)が定める30%の強制公開買付け義務の閾値を正式に超えた。

今回取得した2,549,900株の普通記名株式は、ヒューゴ・ボスの株式資本および議決権の約3.69%に相当する。2026年7月17日、関係するカウンターパーティによるプット・オプションの行使を受けて取得したものだ。フレイザーズの保有株式数は合計20,897,361株となった(自発的公開買付けに応募された株式は除く)。

現金買付けは継続中、期限が迫る

フレイザーズは2026年6月10日、メッツィンゲンを拠点とするヒューゴ・ボスに対し、1株38ユーロを提示した自発的公開現金買付けを開始した。同年6月25日には、この買付け価格が最終的なものであり、受付期間中に引き上げることはないと確認している。

初回の受付期間は2026年7月27日の中央欧州夏時間(CEST)午前0時をもって終了する予定だ。

ヒューゴ・ボスの取締役会および監査役会はすでに、提示価格が同社の本質的価値および長期的な成長ポテンシャルを反映していないとして、株主に対し買付けへの応募を拒否するよう勧告している。一方、フレイザーズは戦略的投資家としての姿勢を維持しつつ、引き続き株主に応募を呼びかけている。

国際的なM&A戦略がグループの成長を牽引

ヒューゴ・ボスへの追加出資は、フレイザーズが推進するグローバル拡大戦略の一環だ。ドイツブランドへのTOBと並行して、オーストラリアのフットウェア小売業者、Accent Groupに対しても1株0.65オーストラリアドルの市場内公開買付けを実施しており、同社の22.9%の株式を保有している。

2件の公開買付けが進行中であることを受け、フレイザーズの取締役会は2027年度の業績見通しの開示を見送った。買付けへの応募状況によって、さまざまな企業再編の結果が生じる可能性があるためだ。なお、2026年4月26日を末日とする52週間のグループ売上高は53億3,000万ポンドで、国際売上高が59.2%増と大幅に伸長した。


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