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LVMHがエピック・ゲームズとタイアップ 新たな顧客体験の提供目指す

By Danielle Wightman-Stone

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Credits: Image: LVMH; Louis Vuitton

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton、以下LVMH)はこのほど、ゲーム制作会社エピック・ゲームズと3D技術を活用した新たな没入型の顧客体験プログラムの制作を目的とした戦略的パートナシップを締結したと発表した。

エピック・ゲームは人気ゲーム「フォートナイト」で知られるほか、リアルタイムで3Dを制作する「Unreal Engine」、3Dモデル技術「Reality Capture」、高品質な映像やVRビデをを制作する「Twinmotion」、リアルな人間のキャラクターを作る「MetaHuman」といった数々のツールを持つ。LVMHは今後こうしたエピック・ゲームのツールを活用し、バーチャルな試着室やファッションショー、360度カルーセルUI、拡張現実(AI)、デジタルツイン制作などの新たな没入型の顧客体験の提供を目指すという。

LVMH グループのトニー・ベローニ(Toni Belloni)マネージングディレクターはパートナーシップについて、「当社はこれまでにも新たな顧客体験の実現のためのイノベーションに取り組んできた。本格的な文化現象へと発展したインタラクティブなゲームはその好事例だ」とした上、「エピック・ゲームズとのパートナーシップは、コレクションの制作や広告キャンペーン、ウェブサイトにいたるまで、我々の3Dツールおよびエコシステムの専門知識を強化するだろう。またこうした技術に抵抗の少ない若い世代の効果的なエンゲージメントも可能になるだろう」とコメントしている。

LVMH、3D技術を使った没入型顧客体験を提供へ

一方、エピック・ゲームズのビル・クリフォード(Bill Clifford)「Unreal Engine」部門バイスプレジデントは次のように話している。「今回のパートナーシップを通じてLVMHのデザイナーと連携し、エピック・ゲームズの高度な3D制作ツールを使ってLVMHのフィジカルおよびデジタルな商品づくりを刷新する」

さらに同氏は、「LVMHによる“Unreal Engine”、“Reality Capture”、“Twinmotion”、 “MetaHuman”の導入を加速し、傘下のグローバルブランドが没入型のデジタル体験によって顧客とのエンゲージメントを高めるよう支援できることを喜ばしく思う」と加えている。

LVMH傘下には、すでにエピック・ゲームズの技術を導入しているグローバルブランドもある。2022年には「ブルガリ(BULGARI)」が同社のツールを使って制作した古代ローマ時代をテーマにしたメタバース体験「Virtual Rome」をテクノロジーイベント「Viva Technology」で発表している。

一方、パリで開催中の2023年度の「Viva Technology」では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がLVMHパビリオンでエピック・ゲームズのUnreal Engine 5、MetaHuman、Reality Captureを使用した「Digital Show Experience」を公開している。今年1月にフランス・ルーブル美術館の中庭で披露された2023年秋冬のメンズコレクションのショーを再訪する6分間のプログラムで、体験者はデジタルな世界に再現された7つの部屋を巡ってコレクションのルックスなどを体験することができるという。

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