マノロ・ブラニク、卸売事業の不振を受けDTC戦略を加速 2025年業績に影響
フットウェアブランドのマノロ・ブラニクは、卸売事業における課題、特にサックス・グローバル(Saks Global)の経営破綻が2025年の業績に影響を及ぼしたことを受け、DTC(Direct-to-Consumer)戦略を強化している。
WWDによれば、同ラグジュアリーフットウェアブランドの2025年12月31日締めの年間売上高は8350万ユーロで、前年比3%減となった。しかし、自社リテールおよびEコマースチャネルへの注力を進めた結果、DTCの売上は14%増加した。
同社は160万ユーロの税引前損失を計上。その要因として、主要な米国の卸売パートナーであるサックス・グローバル(Saks Global)の財政難に関連する未払い債務や未出荷商品といった一時的な要因を挙げている。また、新規出店への投資を反映し、EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)も36%減の540万ユーロとなった。
この業績不振にもかかわらず、DTC事業の好調は2026年に入っても継続しており、上半期には2桁成長を記録したとブランドは発表した。また、主要な米国の卸売パートナーである小売業者の再建後には、同社からの収益も回復すると見込んでいる。
拡大戦略の一環として、マノロ・ブラニクは2025年にマイアミ、ミラノ、コスタメサに新たなブティックをオープン。2026年初頭には北京にも出店し、同時に中国でのEコマースも開始した。
WWDの取材に対し、同社のCEOであるクリスティーナ・ブラニク氏は、「真のレジリエンス(回復力)と戦略的進歩を遂げた一年だった」と述べ、「業界全体に及ぶ外部からの圧力に対し、常に警戒を怠らず、機敏に対応してきた」と語った。
さらに、同氏は次のように付け加えた。「今年は目的を持って投資を行った。美しい新店舗のオープン、中国でのEコマース展開、そして長期的なパートナーシップの育成だ。売上高は我々のコントロールが及ばない一時的な要因に影響されたが、その根底には55年以上にわたる職人技と芸術性によって築き上げられたブランドの揺るぎない強さがある。その強さは何よりも、才能、献身、創造性をもってブランドの核心を担い、その未来を形作り続ける我々の人材から生まれるものだ」。
OR CONTINUE WITH