ランバングループ、NY市場株上場にらむ
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「ランバン(LANVIN)」「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」などを擁する高級ファッショングループのランバン・グループ(LANVIN GROUP)は、ニューヨーク証券取引所での新規株式公開(IPO)を計画していると発表した。
IPOはランバン・グループを所有する中国のフォースン・インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)がプリマヴェーラ・キャピタル・アクイジション・コーポレーション(PRIMAVERA CAPITAL ACQUISITION CORPORATION、以下 PCAC)との企業結合を通じて行う。なお、PCACはランバン・グループの企業価値を15億米ドルと見積もっている。
PCACはニューヨーク証券取引所に上場するSPACと呼ばれる特別買収目的会社で、国際的投資会社プリマベーラ・キャピタル・グループ(PRIMAVERA CAPITAL GROUP)の傘下に入っている。
ランバン・グループは今回のIPOおよび既存の出資元から最大5億4400万米ドルの収入を見込む。同グループに対しては伊藤忠商事のほか、ステラ・インターナショナル・(STELLA INTERNATIONAL LIMITED)、宝尊電商香港投資会社(BAOZUN HONG KONG INVESTMENT LIMITED)、ゴールデンA&A(GOLDEN A&A)、アスペックス・マスター・ファンド(ASPEX MASTER FUND)、スカイ・ベンチャー・パートナーズ(SKY VENTURE PARTNERS L.P.)らが出資している。
IPOで得た収入は、ランバン・グループのブランドポートフォリオの拡充の加速および将来的な企業買収の資金として使われる。
ランバン・グループのジョアン・チェン(Joann Cheng)会長兼CEOはIPO計画について同グループの成長過程における「新たな節目」と話している。
さらに「我々の欧米やアジアにおける次の成長段階に進むにあたり、プリマベーラと連携できることを嬉しく思う」と加えている。
ランバン・グループは「特にラグジュアリー消費が伸びているアジア市場のメリットを活かした、新たな世代の消費者に向けたラグジュアリーブランドグループ」の構築を目指したいとコメントしている。