新興アパレル卸サイトのPBP、800万ドルの資金調達を確保
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アパレル卸サイトのパワード・バイ・ピープル(Powered by People 、以下PBP)は、800百万米ドルの資金調達ラウンドAのクロージングを完了したと発表した。アルトス・ベンチャーズ(Altos Ventures)を筆頭に、既存の投資家が出資するという。
調達した資金は引き続きグローバル事業の規模拡大や技術拡張に充当するとしている。
さらにPBPは、「パートナー企業の商業的成功とともに社会・環境に対するポジティブな影響を促す」という同社の使命を支持する複数の慈善団体から、総額560万米ドルの助成金を受け取ったことを明かした。
同社は助成金を活用し、アフリカなどの歴史的に十分な支援が行き届いていない服飾メーカーに対して同社サイトへの出店サポートや多様な決済オプションを提供する取り組みを推進していく。
2021年に創設されたPBPは、世界70カ国の独立系小規模服飾メーカーを対象に、同社サイトを通じてサステナブルな商品を一般消費者や小売店のバイヤー向けに大規模に販売することができる技術を提供している。
PBPのエラ・ペイノヴィッチ=グリフィス(Ella Peinovich-Griffith )CEOは今回の発表について、「資金調達ラウンドの成功は、世の中のために良いことすることが競争優位性につながるという力強い証になる」とコメントしている。
また同氏は、「PBPでは、どこにでも流通している工場で大量生産される商品から、そこでしか手に入らない独自の商品を作る小規模の生産者やブランドを支持するというように、ファッション業界における力関係のシフトを目の当たりにしてきた」と言い、「小売業は変わりつつあり、トップレベルの小売業者は消費者の注目を集め、彼らを惹きつけておくため、多様なブランドの中からユニークで価値重視の商品を求めている」と説明している。