SHEINが利用者間リセールプラットフォームを開設
By Rachel Douglass
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中国のファストファッション大手の「シーイン(SHEIN)」が、同社の中古商品を利用者間で売買できる新たなリセールプラットフォーム「シーイン・エクスチェンジ(SHEIN EXCHANGE)」を開設した。
利用者からのリセールへの需要に応えたもので、利用者からは、中古品売買に興味はあるが他社プラットフォームの利用料が高すぎるとの意見が出ていたと「シーイン」はコメントしている。
プラットフォームは現在米国にて試験運用を実施中。「シーイン」の既存のアプリからアクセスでき、過去の履歴購入から利用者が売りたい商品をリセールプラットフォームにアップロードすることで簡単に販売手続きを行える仕様になっているという。
「シーイン」は事業の環境負荷が懸念されているものの、同社はリセールプラットフォームの開設で利用者に消費への意識を高めてもらうことで循環型のファッションを積極的に推進してもらいたいとしている。
「シーイン」については大量生産やコピー商品、非倫理的なビジネスが度々批判されており、同社がイメージ回復の取り組みを進めるなかで、今回のプラットフォーム立ち上げとなった。
最近では、英国のテレビ局「チャンネル4」のオンライン放送のドキュメンタリー番組で取り上げられたことで話題になった。
50分間にわたる番組中では、「シーイン」の取引業者である縫製工場で働く複数の作業員を取材。作業員たちは18時間におよぶシフトの報酬として商品一着につき3ペンス(日本円で約50円)しか支払われていないという実態が放送された。
リセールプラットフォームは来年にも米国外で展開される計画で、同社はプラットフォームの運用でさらにイメージ改善に努めたい考え。
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