「シーイン」、2023年度の利益20億ドル

中国ファストファッション大手「シーイン（SHEIN）」の2023年度の純利益が20億米ドルを記録した。英ファイナンシャル紙による「シーイン」に近い関係者に対する取材で明らかになったもので、「シーイン」はまだ記事に対してコメントしていない。

また、「シーイン」は利益に加えて2023年度の売上高も450億米ドルの増収となったという。

もともとファッション通販サイトとして始まった「シーイン」だが、近年ではポップアップ店舗を開設するなど実店舗販売にも参入を果たしている。ポップアップは当初、その場で商品の購入ができない仕組みになっていたが、顧客からの不満を受けてのちに改善された。

一方で「シーイン」をめぐっては、強制労働との関連が疑われる新疆ウイグル自治区で生産された綿の使用や、同社製品における有害化学物質の検出などさまざまな問題も浮上している。さらに複数のアーティストやブランドからデザイン盗用疑惑で提訴されているほか、競合の「ティームー（TEMU）」とも度々知的財産権の侵害などに関連した法定闘争を繰り返している。

なお、同社は2023年後半に英ファストファッション「ミスガイデッド（MISSGUIDED）」の買収および「シーイン」は、オーセンティック・ブランズ・グループ（AUTHENTIC BRANDS GROUP）と「フォーエバー21（FOREVER 21）」に関するパートナーシップ契約締結を実施している。