英Modella Capital、オンワード傘下「ジョゼフ」の買収を検討か
英紙タイムズによれば、アクセサリーブランド「クレアーズ」の旧親会社である英投資会社Modella Capitalが、英国のファッションブランド「ジョゼフ」の買収を検討している。同投資会社は新たなリテール案件を模索しており、TG Jonesを所有する同グループは、ジョゼフの買収に関心を示す複数の候補のうちの1社と報じられている。
今年初めの報道によれば、ジョゼフは買い手候補からの関心を見極めるため大手会計事務所PwCを起用しており、すでに入札プロセスが進んでいるとみられる。1966年にジョゼフ・エテッドギーによって設立された同ブランドは、2005年に日本のアパレル大手オンワード樫山が1億4,000万ポンドで買収して以来、同社の傘下にある。
また、ジョゼフは英国で直営店および百貨店内のインショップを展開しているほか、世界各国のマルチブランド・リテーラーでも取り扱われている。直近の決算報告によれば、昨年の売上高は前年の5,600万ポンドから4,500万ポンドへと減少したものの、損失額は1,200万ポンドから340万ポンドへと縮小した。
さらに、2024年に就任したクリエイティブ・ディレクターのマリオ・アレナがブランドの再建を牽引している。ジョゼフをより幅広いライフスタイルブランドへと拡大する構想のもと、2025年のロンドン・ファッション・ウィークへの復帰などを進めてきた。
これまで主にバリューリテール(低価格帯小売)に注力してきたModella Capitalにとって、今回の買収が実現すればプレミアムファッション領域への転換を意味することになる。同社の近年の投資先としては、クレアーズおよびディスカウントストアのThe Original Factory Shopが挙げられるが、両社ともに2026年に破産管財手続きに入っている。なお、Modella Capital、ジョゼフ、PwCの各社は、タイムズ紙の取材に対しコメントを控えた。
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