Z世代とミレニアル世代が牽引する高級品リセール市場、一次市場を上回る成長

米国のオンラインリセールプラットフォームThe RealReal(TRR)が発表した2026年のリセールレポート「The Evolution of Resale」によれば、高級品のセカンダリーマーケット(二次流通市場)は、一次市場の2〜3倍の速さで成長している。

TRRの会員数は2026年第2四半期時点で4400万人に達した。また、同レポートが引用したCapital One Thriftingのデータによると、現在アメリカ人の93%がオンラインで中古品を購入している。さらにCapital One Shoppingの調査結果として、消費者の47%が新品を購入する前に、そのアイテムの将来的なリセールバリューを評価していることが分かった。TRRの顧客基盤の半数以上はZ世代およびミレニアル世代であり、同社によれば、この層は中古の高級品を代替品としてではなく、第一の選択肢として捉える傾向が強まっているという。

TRRの社長兼CEOであるラティ・レヴェスクは、レポートの中で「何かが“時代遅れ”であるという考え方自体が、時代遅れになった」と述べている。

「15年以上にわたり5000万点以上の商品を販売してきた中で、我々は人々が何を欲し、何を所有し、何を売却しようとしているのか、そしてそれらのアイテムが特定の時点でどれほどの価値を持つのかを結びつける独自のデータセットを構築した。真贋鑑定の専門知識や、数百万ものユニークなアイテムを鑑定、価格設定、追跡するテクノロジーと組み合わせることで、The RealRealは高級品の真の市場価値を理解し、市場がどこへ向かうのかを先んじて見通す比類なき能力を有している」とレヴェスクは続けた。

シャネルがルイ・ヴィトンを抜き、リセール市場で最も検索されたブランドに

TRRが毎年発表する検索ブランドトップ10ランキングにおいて、2026年はシャネルが首位を獲得した。2023年にグッチが1位になった後、2024年と2025年はルイ・ヴィトンがトップだったが、今回はその座を譲る形となった。トップ5には他にプラダ、グッチ、ミュウミュウがランクインし、トップ10にはザ・ロウ、エルメス、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガが名を連ねた。TRRはシャネルの躍進について、2024年末に同メゾンのクリエイティブ・ディレクターに就任したマチュー・ブレイジーの存在が直接的な要因であると分析している。彼の名前の保存検索数は前年比で1万967%も急増した。

同レポートは、他の最近のクリエイティブ・ディレクター交代に伴う同様の(規模は小さいものの)検索数の急増も指摘している。2024年にジバンシィに加入し、2026年のアカデミー賞でティモシー・シャラメが着用したカスタムスーツをデザインしたサラ・バートンは、検索数が243%増加した。一方、2025年にディオールのクリエイティブ・ディレクターに就任し、テイラー・スウィフトのウェディングドレスをデザインしたジョナサン・アンダーソンは、158%の上昇を見せた。

セリーヌは今年、TRRのトップ10には入らなかったものの、レポートでは2025年7月に同メゾンでの初コレクションを発表したデザイナー、マイケル・ライダーの名前での検索数が急増したことが強調されている。また、2014年に自身の名を冠したレーベルを設立し、2027年1月にはエルメスで初のメンズウェアコレクションを発表予定のグレース・ウェールズ・ボナーへの関心が高まっていることにも言及している。

TRRの保存検索データに色濃く反映されたノスタルジア

2008年から2017年まで続いたフィービー・ファイロ在籍時のセリーヌに言及する検索は、前年比で650%増加した。これは、2010年代のデザインへの関心の再燃とレポートが関連付ける、より広範な「ニュー・ノスタルジア」トレンドの中で最も急激な増加である。

その他のアーカイブ検索も同様に増加した。ニコラ・ジェスキエール時代のバレンシアガは400%、マーク・ジェイコブス時代のルイ・ヴィトンは375%、2008年頃のプラダは75%、そしてアーカイブのアクネ ストゥディオズは33%それぞれ上昇した。ファイロはレポートに2度登場する。セリーヌ時代の検索急増に加え、TRRは彼女の名前がタグ付けされたアイテムの供給量が247%増加したことを記録した。これはレポート内で個人に関連する供給加速としては最速であり、同社はアーカイブのセリーヌ作品とともに、ファイロ自身の名を冠したレーベルへの関心が高まっていることが一因であると分析している。

レポートはまた、成長曲線の初期段階にあるブランドも追跡している。新興レーベルであるRùadhとHeirlomeの検索数はそれぞれ361%と289%増加し、新規供給量をそれぞれ36倍、1.73倍上回った。TRRはこのギャップを、ブランドがより広い認知度を獲得する兆候と捉えている。定番ハンドバッグの中では、リセールバリューの動きにばらつきが見られた。フェンディの「バゲット」の平均販売価格は2016年以降、約294ドルから3012ドルへと10倍に上昇した一方、セリーヌの「ラゲージ」とプラダの「ガレリア」は同期間に価値を下げている。


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