「ラルフ ローレン」がアバター作成アプリ『ゼペット』とのコラボを発表
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高級ファッションブランドの「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」がソーシャルネットワーキング&アバター作成アプリ『ゼペット(Zepeto)』とのコラボレーションを発表した。
『ゼペット』は、ユーザーが自分の好みに合わせて作成した3Dアバターを使って立体的に再現された仮想世界で他のユーザーと交流することができるアプリ。今回のコラボにあたり、二社はアプリ上の3Dアバターの着せ替え用デジタル版洋服コレクション「The Ralph Lauren x Zepeto Collection」を発表し、アプリのユーザー向けに販売を開始した。
デジタル版コレクションで販売するのは「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」のビンテージデザインや現在販売中の夏の新作など12のルックスを構成する50商品。中には限定品のスケートボードなど、デジタル版コレクションのために特別にデザインされたアイテムも含まれている。
また、アプリでは、ニューヨークのマディソン通りの旗艦店や「ラルフズ コーヒー(RALPH’S COFFEE SHOP)」など「ラルフ ローレン」ゆかりのスポットを再現し、アバターが訪れることができるようになっている。いずれも「ラルフ ローレン」のアティテュードや精神が込められた空間となっており、ユーザーに「ラルフ ローレン」ブランドをデジタルな世界でも感じてもらうことを企図している。
プレスリリースで「ラルフ ローレン」のアリス・デラハント(Alice Delahunt)チーフ・デジタル・オフィサーは「ラルフ ローレンとゼペットとの新パートナーシップは、“次世代の消費者を取り込むために仮想世界におけるイノベーションが必須である”とした両社の信念をさらに証明するもの」とのコメントを発表。さらに「ラルフ ローレンはつねに新たな世界を受け入れてきており、(アプリという)新領域の境界線に挑戦できることにワクワクしている。当社の商品をデジタルに販売して消費者に着てもらい、仮想世界に浸りながらブランドを体験してもらうという新たな手法は、(我々にとっての)次なる新境地だ」としている。
拡張現実(AR)によるファッションは昨年の新型コロナ危機による世界的なロックダウンで人気が急上昇し、外出できない消費者の間で「アニマルクロッシング(Animal Crossing)」をはじめとするアバターゲームが大流行した。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」や「マークジェイコブス(MARC JACOBS)」といった大所のファッションメゾンもこの波に乗り、専用コードを入力するとアバター用のシーズン新作のデジタル版を入手できるというサービスを開始した。
「ラルフ ローレン」は以前にもARやデジタル商品を手掛けており、過去にはアバター作成アプリ『Bitmoji(ビット文字)』とのコレクションやスナップチャット(Snapchat)』内の仮想現実技術とのタイアップを発表しているほか、最近では欧州のeスポーツチーム「G2 Esports(ジー・ツー・イースポーツ)」とのタイアップによるラグジュアリーラインのコレクションを展開している。
なお、「ラルフ ローレン」は今回の『ゼペット』とのコラボを記念し、K-Popバンド「Tomorrow X Together」が登場するバーチャルイベントをマディソン通りの旗艦店で開催すると発表。イベントでは「Tomorrow X Together」のアバターがコラボコレクションのアイテムを着て『ゼペット』に現れ、ユーザーと交流するという。