故ヴィヴィアン・ウエストウッドがデザインしたコルセット、ロンドンで展覧会へ
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このほど、故ヴィヴィアン・ウエストウッド氏が生前にデザインしたコルセットをテーマにした展覧会「Vivienne Westwood Corsets – 1987 to Present Day(ヴィヴィアン・ウエストウッドのコルセット−1987年から現在まで)」がロンドンで開催される運びとなった。
メイフェア地区のコンデュイット・ストリートにある「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」の旗艦店を会場に、ロンドン・クラフト・ウィークに合わせて開催される。
ウエストウッド氏は1987年秋冬の「ハリス・ツイード(Harris Tweed)」コレクションで、18世紀の上流階級の女性が身につけたコルセットに着想を得たノースリーブのビスチェを発表。従来下着として使われていた衣料をアウターウエアへと昇華させたそのスタイルは、その後のウエストウッド氏の華々しいキャリアを築く大きな転換期となった。
展覧会では、身体を締め付ける服として誕生したコルセットがエンパワーメントの象徴になるまでの変遷を、ウエストウッド氏や夫で2016年に「ヴィヴィアン・ウエストウッド ゴールドレーベル(VIVIENNE WESTWOOD GOLD LABEL)」のクリエイティブディレクターに就任したアンドレアス・クロンターラー(Andreas Kronthaler)による作品を通じて深堀りしていく。クロンターラー氏は2022年に死去したウエストウッドへの賛辞として発表した最新コレクションで、コルセットをあしらったウエディングドレスをデザインし、ウエストウッドの孫娘コーラ・コーレ(Cora Corré)に着せてお披露目した。同コレクションは全体的にウエストウッド氏の功績を象徴する常識を打ち破るファッションへのオマージュとして発表されたもので、クロンターラー氏は「一着一着に君を思い出した」と亡き妻への哀悼の意を表現している。
なお、本展の開催にあたり、限定ジュエリー・コレクションも発売予定。1988年秋冬の「タイムマシーン(Time Machine)」コレクションで発表されたメタリック・ゴールドのコルセットがチャームになって登場する。