記事の著者 Don-Alvin Adegeest
「シャネル」2024年クルーズのショー、深圳で再演へ
loading... - ファッション
「シャネル(CHANEL)」は2024年クルーズコレクションのショーを今年11月に深圳で再演する計画を発表し、中国への本格復帰を表明した。 「シャネル」が中国本土で大規模イベントを実施するのは、2019年に上海で開催された巡回展「マドモアゼル プリヴェ(Mademoiselle Privé)」以来初めて。今回のショーの開催決定は同社にとっての中国市場の位置付けの重要性や世界のファッション産業における中国の影響力の大きさを物語っている。 漁村から「中国のシリコンバレー」と呼ばれるまでに急成長した深圳は、1300万人が暮らす中国随一のデザイン・イノベーション・ハイテク都市。米「フォーブス」誌(Forbes)の「ビリオネア(総資産10億以上の富豪)が多い都市ランキング」では、シンガポールを抜...
故ヴィヴィアン・ウエストウッドがデザインしたコルセット、ロンドンで展覧会へ
loading... - カルチャー
このほど、故ヴィヴィアン・ウエストウッド氏が生前にデザインしたコルセットをテーマにした展覧会「Vivienne Westwood Corsets – 1987 to Present Day(ヴィヴィアン・ウエストウッドのコルセット−1987年から現在まで)」がロンドンで開催される運びとなった。 メイフェア地区のコンデュイット・ストリートにある「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」の旗艦店を会場に、ロンドン・クラフト・ウィークに合わせて開催される。 ウエストウッド氏は1987年秋冬の「ハリス・ツイード(Harris Tweed)」コレクションで、18世紀の上流階級の女性が身につけたコルセットに着想を得たノースリーブのビスチェを発表。従来下着として使われてい...
伊のメンズウエアの輸出、急拡大
loading... - ビジネス
イタリアのメンズウエア見本市「第104回ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」の開催に先駆けた記者会見で、2022年におけるイタリアのメンズファッションの輸出が急拡大していることが当日公開されたデータで明らかになった。2022年1月〜12月のイタリアからのメンズウエアの輸出額は前年比24.7%増と著しく成長し、総額約89億ユーロとなった。輸入も大きく増加し、前年比43.9%、総額70億ユーロに達した。 輸出先ではEU内、EU外ともにそれぞれ25.6%および24%と拡大。EU内の構成比は全体の45.4%であった。 イタリア貿易促進機構(Italian Trade Agency)のマッテオ・ゾッパス(Matteo Zoppas)会長はイタリア...
「サンローラン」、初のファインジュエリー・コレクションをローンチ
loading... - ファッション
仏の「サンローラン(SAINT LAURENT)」が既存のアクセサリーやプレタポルテラインを拡充し、初のファインジュエリー・コレクションをローンチした。イエローゴールドやグレーゴールド、ダイヤモンドを使ったカフやバングル、ネックレス、指輪などを取り揃える。価格はスタッズイヤリングが690ユーロから18Kチェーン・ネックレスが4万5000ユーロと幅広く設定。カサンドラやマイヨンをはじめ個性的なモチーフで飽きのこないタイムレスなデザインに仕上げている。 ここ数カ月の業績がすこぶる好調な「サンローラン」は、今では親会社のケリング(Kering)傘下のブランドの中でトップクラスのブランドとなっている。2023年第一四半期の売上高も、前期比6%増の予想を超える9%増を記録した。 なお、プレタポル...
「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」、原料繊維の生産から店舗まで追跡可能なデジタル認証技術を導入
loading... - ファッション
イタリア・クアローナに本拠を置くラグジュアリーブランド「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」はサステナビリティ確保における透明性向上の一環として、同社のメリノウール製品を繊維段階から店舗まで追跡できるデジタル認証技術を導入する。 「ロロ・ピアーナ」では、すでに製品の原料の生産・栽培地から仕上げ工程にいたる全行程における作り手の情報が把握できる仕組みになっているが、今回導入されたデジタル認証技術により消費者でも製品製造のあらゆる段階でのサステナビリティに関する知識を得られるようになった。 「ロロ・ピアーナ」は、カシミアやベビー・カシミア(生後1年未満のカシミヤ山羊からとれたカシミア)、ウール、シルク、ビキューナといった上質な原料を使用した高級生地を使った服などで知られる。 新しいデジ...
Lキャタルトンが「アー・ペー・セー」の過半数株式を買収
loading... - ビジネス
VMH傘下の未公開株式投資会社、Lキャタルトン(L Catterton)が仏の「アー・ペー・セー(A.P.C.)」の過半数株式を買収した。 Lキャタルトンが資本参加することにより、「アー・ペー・セー」は現在70カ国で展開し、売上の8割を占めるフランス国際事業の成長を加速することが可能となる。 「アー・ペー・セー」はすっきりとしたスタイリングやデニム、レザーグッズで知られるカジュアルウエアブランド。1987年にジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)によって創設され、ブランド名は“生産と創造の工房”を意味する「Atelier de Production et de Creation(アトリエ・ドゥ・プロデュクシオン・エ・ドゥ・クレアシオン)」の略称に由来する。トゥイトゥ氏とパートナ...
買うべからず:非売を訴えるSNSの「デ・インフルエンサー」
loading... - ファッション
SNSで新たなトレンドが話題となっている。商品やサービスを買わないように呼びかける「デ・インフルエンシング(de-influencing)」という行為だ。こうした行為を行う「デ・インフルエンサー」たちは、ファッションやビューティー用品のブランドに対して説明責任を求める代わりに、消費者に特定の商品を購入しないよう説得する内容を積極的に投稿する。主にTikTokやInstagramといったSNSを使い、彼らがするのは「星一つ」をつけることではなく、非売を推奨する動画の拡散だ。 偽りがなく、信頼できる見解を伝えるのがインフルエンサーの聖杯だとするならば、こうしたデ・インフルエンシングも商品を推奨する上で本音の意見を提案する方法の一つなのかも知れない。 企業のeコマースの個別化を支援する...
ランウェイコレクション、“編集”すべき6つの理由
loading... - ファッション
「創造性とは、浪費した時間の残り物である」というアインシュタインの言葉が正しいとするならば、キャットウォークはさもなければ陽の目を見ることがなかったかもしれない新しいアイデアを試す絶好の舞台である。とりわけ、その内容に手を加えるのに慎重で、アイデア全部を複数の方法で試すことにこだわるデザイナーなら言うまでもない。 華やかなファッションショーは同時に、つまらないものにもなり得る。シーズンごとに開催されるファッションウィークに参加するため4週連続で世界各地を飛び回り、多い時には1日に8回もショーを見なければならないバイヤーやファッションジャーナリストたちにとって、見た目がさほど変わらない服やアイデアが不必要にリピートされるキャットウォークは、最悪のプレゼンテーションといっても過言ではない。...
中古高級腕時計の価格、下落傾向に
loading... - ビジネス
中古高級腕時計のインターネット販売を手がけるウォッチファインダー・アンド・カンパニー(Watchfinder & Co、以下ウォッチファインダー)は、最近の高級時計市場の動向を受け、取り扱い商品について15%の価格引き下げを行った。 高級ブランドグループ、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下の同社はブルームバーグの取材で、供給量の増加が需要に影響し、「ロレックス(ROLEX)」「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」 「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」などの著名なブランドの価格が著しく下落していると答えた。さらに経済成長の鈍化や金利の上昇、暗号通貨市場の破綻も中古腕時計価格の下落要...
最新ミラノFW、セレブよりも記憶に残るデザイナーたちの技巧
loading... - ファッション
今月開催された最新のミラノ・ファッションウィークでは、豪華なセレブリティがソーシャルメディアを賑わせた一方、ファッションの陰にあるクラフツマンシップやデザイナーがブランドの屋台骨となるべき所以が浮き彫りになった。 イタリアのファッション業界は、服飾製造において長い歴史を持つ創業者一族や工場、アトリエの中に根付いている。革新的な取り組みが浸透しにくいという面がある一方、世代を超えて受け継がれる服づくりの比類ない知識を支えるのは、伝統的な職人の技術であろう。芸能人に「フェラガモ(FERRAGAMO)」の靴や「ルイザ ベッカリア(LUISA BECCARIA)」のエレガントなドレス、「ミッソーニ(MISSONI)」の繊細な織物やニットのデザイナーの肩代わりができるとは、だれも想像しないだろう...