In Pictures:V&A博物館「ディーバ」展
loading...
“Diva(歌姫) ”という称号は通常、歌手として多大なる成功を収めた女性(男性の場合もある)を指すが、近年では業界を問わず優れた能力とともにそのファッションで注目される人物にも使われている。ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A博物館)では、そうしたDivaをテーマにした『Diva(ディーバ展)』が今月24日〜来年4月7日までの間、開催中されている。
オペラ歌手から現代の世界的スターにいたるまで、著名なDivaたちにまつわるファッションや写真、デザイン、衣装、音楽などに関連した資料250点を展示する。
マリリン・モンロー、ティナ・ターナー、シャーリー・バッシーらの衣装を展示
同展では、オペラ歌手のマリア・カラス(Maria Callas)の歌劇『ノルマ(Norma)』での衣装や、映画『お熱いのがお好き』でマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)が纏った黒のフリンジドレス、1920年台に“イット・ガール”と呼ばれたハリウッド女優クララ・ボウ(Clara Bow)のドレスなど、歴代のDivaの衣装60点も公開される。中には希少品や同展で初めて展示されるものもあるという。
さらにボブ・マッキー(Bob Mackie)がデザインしたティナ・ターナー(Tina Turner)、ピンク(P!nk)、 シェール(Cher)の衣装のほか、エルトン・ジョン(Elton John)が50歳の誕生日パーティーで着用したカツラとガウン、『007 ゴールドフィンガー』の主題歌で知られる英国人歌手シャーリー・バッシー(Shirley Bassey)が2007年のコンサートで着たデザイナーのジュリアン・マクドナルド(Julien MacDonald)制作の衣装も登場する。
V&A博物館のキュレーター、ケイト・ベイリー(Kate Bailey)はプレスリリースで、「今日、“Diva”という言葉は非常に多くの意味を持つ。“Diva”展は、現状を打破し、自らの声と芸術を使ってディーバの意味を塗り替えてその栄冠を奪還した創造性に長け、勇敢で野心溢れるディーバたちの物語を中心に据えている」とコメントしている。