見本市「プルミエール・ヴィジョン深圳」:総まとめ
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去る10月13日〜15日、中国・深圳の会議場である深圳会展中心において3大ファッションイベントである「第3回プルミエール・ヴィジョン深圳(The 3rd Première Vision Shenzhen)」、「第24回Fashion Source深圳国際服飾サプライチェーン博覧会(The 24th Fashion Source Shenzhen International Exhibition for Clothing Supply Chain)、以下Fashion Source」および「第9回深圳オリジナルデザインファッションウィーク(The 9th Shenzhen Original Design Fashion Week)」が同時開催され、2022〜23年秋冬シーズンのファッショントレンドが披露された。
10万平方メートル近くもある広大なスペースを7つのテーマごとに区切った会場には、中国内外から集まった出展者による毛糸・レザー・布地や、新作デザイン、アクセサリー、製造技術など’22年〜23年秋冬シーズンに向けた新製品の展示が行われた。3イベントによる全25種類のファッションショーも行われ、「Yizhuo」「Van Sun Sun」「Complementair」「David Sylvia」などの中国のブランドが参加した。主催者によるとバイヤーや代理店、卸売業者、EC事業者らほぼ4万人が来場者したという。
同時開催となった3イベントのうち、5500平米の専用展示スペースで催されたファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン」には、中国のほかにフランス・トルコ・イタリア・スペイン・韓国などから36社が出展。見本市では世界各国から参加した5000バイヤーを対象にシーズンのファッショントレンドやカラートレンドをテーマとしたセミナーも開催された。
同見本市は、創造性を中心に中国のファッション産業の発展を図る取り組み「Fashion Source」とパートナーシップを組んで行われ、会期中には「Fashion Source」による40のトークイベントに加え、’22年〜23年秋冬シーズンのカラーやニットウェアトレンドに関するイベントも開かれるとともに、出展者の事業を支援する展示会「FS+ selected Business Fair」も開催し、サプライヤー180社が参加した。
さらに9つのオンライントークを通じて、ファッション産業が抱える現状課題からより環境への責任を重視した事業推進を目指すという目標にいたるまで、産業の未来像をテーマとしたディスカッションが繰り広げられた。また、今シーズンの「深圳オリジナルデザイン・ファッションウィーク」は産業が進化を遂げていき、つねに時代の先端をいく存在であってほしいとの願いから、中国語で「増殖」を意味する”YAN”と「繁栄」を意味する”FUN”という二つのタイトルが付けられた。
なお、「第25回のFashion Source」は来年4月19日〜21日に開催予定で、「第10回深圳オリジナルデザインファッションウィーク」および「第4回プルミエール・ヴィジョン深圳」との同時開催となる。