カルバン・クライン、 包装にリサイクル方法表示を導入
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カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)がサステナブルファッションに乗り出した。親会社PVHコープ(PVH CORP.)は米国のリサイクル推進プロジェクト How2Recycleと連携し、カルバン・クラインの商品包装に包装リサイクル方法を記載する取り組みを展開する。
How2Recycle のプロジェクトマネージャーであるキャロライン・コックス氏は、「アパレル業界で包装に正確かつ統一的なリサイクル表示を取り入れるのはPVHコープが初であり、先駆的な事例になる」とコメントしている。
今回の取り組みは、消費者のリサイクル意識を高めてもらうことを狙いとするもの。米国小売専門オンラインメディアのリテール・ダイブ(RETAIL DIVE)によると、こうした包装へのリサイクル方法表示は消費者に包装の種類や素材別のリサイクルの可能性などについて啓発するきっかけとなるほか、公共のリサイクルプログラムや小売店でのリサイクル回収ボックス利用の推進にも役立つという。
PVH コープのマリッサ・パ ニャーニ=マクガワン企業責任担当バイス・プレジデントは、「グローバルアパレル企業の環境責任として、不要な包装の廃止やリサイクルの推進などを通じて廃棄物削減に貢献したい」とコメントしている。
消費者による環境への意識が高まりを受け、アパレルブランドによる取り組みが一層進んでいる。エシカル・コンシューマリズム・レポート2012(Ethical Consumerism Report 2012、英国の倫理的な消費に関する調査報告書)によれば、消費者の半数が環境への悪影響を理由に物・サービスの購入をやめた経験があるという。今回のカルバン・クラインの取り組みに見られるアパレル各社のサステナブルファッション戦略は、環境負荷の低減だけでなく顧客ロイヤルティの強化にもつながるようだ。
写真キャプション: Calvin Klein SS19 (カルバン・クライン2019年春夏), Catwalkpictures.com