モルドバン・ブランズ・ランウェイ:新たな才能とローカルな物語、ヨーロッパを見据えるポリティカルデザイン
気温10度近くまで下がり、秋の始まりが感じられるモルドバの首都キシナウで、10月1日から4日にかけて第6回「モルドバン・ブランズ・ランウェイ」が開催された。親欧州路線を強化する選挙の直後に行われたこのイベントは、欧州統合へのモルドバの強い意志を反映し、ファッションをその変革の具体的な象徴として位置づけるものであった。 モルドバは欧州連合(EU)への加盟プロセスを進める中、東欧における投資およびクリエイティビティの新たな拠点としての地位確立を目指している。47の自由貿易協定と、ウクライナへの回廊としての役割増大を背景に、従来のファッションサーキットとは一線を画すインディペンデントファッションや新たな美的な物語が生まれる土壌としての立場も模索している。 ソビエト時代の面影を残すコンクリート...
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