2022年春夏ウィメンズウェア・トレンド:バイヤー必見ワンピーススタイル7選
loading...
Carolina Herrera Resort 2022, 写真提供:Courtesy of the brand. ワンピースは夏の鉄板マスト・ハブアイテム。シンプルに着こなせてコーディネートも簡単で、どんな体型でも見栄えがいい。FashionUnitedでは2022年春夏シーズンに向けたワンピースのトレンドを深堀し、ぜひ商品展開に取り入れたい7スタイルを厳選した。
カットアウト
昨年のランウェイで目立ったカットアウト・トップスを中心に「ちょい見せ」ディティールが、2022年春夏も健在。さりげないティアドロップの切り抜きから、大きく開いたスラッシュまで、来夏も肌を露出させるカットアウトに人気が集まる兆し。「アライア(Alaïa)」の2020年リゾートコレクションでは、おへその部分に小さな切り込みの入った華麗なホルタートップのドレスがお目見えしたほか、「パコ ラバンヌ(Paco Rabbane)」はシンメトリーなプリントワンピースを披露。「ジバンシイ(Givenchy)」はファスナーをアクセントに異なる素材をミックスしたロックなシルエットに仕上げた。
ボディコン
90年代を彷彿とさせるボディコンワンピースが復活。しかし、’22年春夏シーズンではちょっとだけドレスアップ&エレガントに。着心地のよいニットワンピースや、昼夜問わず使い勝手のいいペアリングバック、シャーリングドレスなど、セクシーさのなかにモダンで現代的な雰囲気を加えたスタイルがイマドキだ。「バルマン(Balmain)」は立体的な小麦色のドレスを、カジュアルなトートバッグとコーディネート。また、「ラポワント(Lapointe)」の超ロング丈のコットンジャージーのストライプワンピースも印象的。一方、「ヴェルサーチェ」の光沢ある生地の鮮やかな色合いのドレスも一際目を引く。
フリンジ
2020年秋冬のコレクションからジャケットやパンツ、アクセサリーなどでじわじわと人気が出始めたフリンジが、来夏にはワンピースを飾る。厚みのあるレザーから、フェザーや毛糸などの軽いものまで、さまざま素材のフリンジが登場。「シャネル(Chanel)」は1920年代にインスパイアされた、フェザーのフリンジが特徴的なブラックドレスを披露。また「クロエ(Chloé)」はプリントやニットのディティールを取り入れ、「ディオール(Dior)」はゴールドのメタリックなミディドレスの裾に長めのフリンジをあしらった。
女神ドレス
女神ドレスといえば、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が手がけた「ディオール(Dior)」コレクションでのドレスを思い浮かべるが、実は他のブランドも追随している。ドレープを効かせたデザインや、爽やかな見た目を演出する、流れるようなスタイルなど、ギリシャ神話の女神を思わせるワンピースが‘22年春夏の話題をさらいそうだ。その水のような動きは、素朴さや気軽さがありながらも、一体感のあるルックスをつくりだす。短い裾は昼間のオケージョンに、長い裾はイブニングパーティーにと、着こなし方も無限だ。代表的なスタイルは、「アルベルタ フェレッティ(Alberta Ferretti)」のウエストを絞った薄桃色のワンピースや、薄手の生地を使い長いカッティングを入れた「エリー サーブ(Elie Saab)」のドレスなど。
ミニワンピース
ウィメンズウェアの必需品、ミニワンピースは、’22年春夏も存在感を示す。多くのブランドのコレクションで丈の短いスタイルが見られており、予想外のプリントと組み合わせたものや、シンプルなデザインをベースに大胆なディティールで装飾したものなど、そのアレンジもさまざまだ。「ブルマリン(Blumarine)」は蝶柄のネオンピンクのドレスをデザイン。「シャネル(Chanel)」はロゴをプリントしたシアーのワンピースを発表。「エトロ(Etro)」からも、シグネチャーのプリントをあしらったティアードドレスが登場した。
スリップドレス
昨年の春夏シーズンに流行したビスチェやコルセットに代わり、スリップドレスがカムバック。気軽に着られるシンプルでランジェリーのようなスタイルが、来夏に向けてはよりエレガントで洗練されたスタイルに。昼間なら、大きめのアクセサリーを合わせてもいい。「エルマンノ シェルヴィーノ(Ermanno Scervino)」の新作では、豹柄プリントのカラフルなルックスが、「ブランドン マクスウェル(Brandon Maxwell)」ではマキシドレスが際立った。
パーティードレス
海外では外出制限が徐々に解除され、トレンドも戻り始めている。来夏に向け、ブランド各社はパーティドレスや思い切ったスタイルをランウェイで披露し、鮮やかなカラーや大きめのフリル、光沢のある生地でステートメントを主張した。そのコンセプトは、快適さや着やすさから、服を通して人々の視線を奪い歓びを祝うことへのシフトだ。「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は、ネオングリーンのスパンコールが眩しいばかりのミニドレスをデザインし、「キャロリーナ ヘレラ(Carolina Herrera)」はドレス全体に花柄をプリント。これらとは対照的に、「オスカー デ ラ レンタ(Oscar de la Renta)」はオーバーサイズのリボンをあしらった緑と紫一色のドレスを発表した。