ケイト・スペード、タイラ起用のキャンペーンが示すZ世代戦略

グラミー賞受賞アーティストを起用した新キャンペーンは、多様なクリエイターとのコラボやデジタル施策を通じ、Z世代へのエンゲージメントを狙う
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ケイト・スペード ニューヨーク 2026年秋キャンペーンに登場したタイラ 写真:Kate Spade New York
By Renan Botelho de Carvalho

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ケイト・スペード ニューヨークは、2026年秋のグローバルキャンペーンを開始した。7月末にグローバル・ブランド・アンバサダーに就任して以来、初となる南アフリカ出身の歌手タイラを起用している。キャンペーンには10人のソーシャルメディアクリエイターや著名人も参加。親会社であるタペストリーによれば、今回のキャンペーンはブランドのプラットフォームである「Spark Something Beautiful」をさらに発展させるものだという。

このキャンペーンは、ジョナサン・サンダースが8月26日にエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに就任する2週間前に発表された。サンダースはH&M傘下の& Other Storiesから移籍し、過去にはアレキサンダー・マックイーン、ダイアン・フォン・ファステンバーグ、カルバン・クライン、ティファニー、プッチで経験を積んだ。今後は製品デザインおよびビジュアルアイデンティティを統括し、CEO兼ブランドプレジデントのエヴァ・アードマンの直属となる。

ケイト・スペード ニューヨーク 2026年秋キャンペーンに登場したタイラ 写真:Kate Spade New York

ルパート・サンダースが監督を務めたキャンペーンフィルムは、ニューヨーク市を舞台にしたかくれんぼをテーマに展開。ビート、ローレルリーフ、ポメグラネートといったシーズンカラーで展開されるDuo Mini(デュオ ミニ)ショルダーバッグに焦点を当てている。ブランドによれば、キャンペーンはソーシャルメディアでのストーリーテリング、クリエイターとのコラボレーション、そして店舗およびデジタルでのアクティベーションへと拡大していく予定だ。

クリエイター中心のラインナップ

脇を固めるのは、ファッション界からではなく、コメディ、フード、ビューティ、ニュースといった分野から選ばれたクリエイターたちだ。2026年の「Time100 Creators」リストに選出されたクリエイター兼ポッドキャストホストのブレットマン・ロック、ニューヨークの地下鉄でのインタビューシリーズ「@SubwayTakes」のホストであるカリーム・ラーマ、気象予報士のニック・コシル、クリエイター集団の4inthe5、そしてQCPとして知られるシェフ兼ソーシャルメディアパーソナリティのジャンルカ・コンテが挙げられる。

ケイト・スペード ニューヨーク 2026年秋キャンペーンに登場したブレットマン・ロック 写真:Kate Spade New York

アードマンは声明で「私たちは喜びが何か特別なことから生まれると考えがちですが、実際には見過ごしがちな瞬間に存在しているのです」と述べた。グラミー賞を2度受賞し、セカンドアルバム「A*Pop」がクリエイティブの参考にされたタイラは、このキャンペーン制作が「エキサイティングで喜びに満ちたものだった」と語った。

ケイト・スペード ニューヨーク 2026年秋キャンペーンに登場したQCP 写真:Kate Spade New York

タイラとの契約は、7月にアリソン・バデアが最高マーケティング責任者に就任したことに続く動きである。バデアはロレアルから移籍し、同社ではメイベリン ニューヨークのブランドエクスペリエンス担当グローバルシニアバイスプレジデントを務めていた。

ケイト・スペード ニューヨーク 2026年秋キャンペーンに登場したカリーム・ラーマ 写真:Kate Spade New York

タペストリーによれば、若年層の顧客はグループ全体の優先事項であり、第3四半期には全世界で240万人以上の新規顧客を獲得し、そのうち35%以上をZ世代が占めたという。これまではコーチがこの戦略の主な受益者であったが、タイラとのパートナーシップは、同様のセレブリティおよびクリエイターを起用する戦略をケイト・スペードにも適用するものである。

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