【キー・トレンド】アニマル柄、コクーン…。’24年秋冬ミラノ・トレンド大解剖
By FashionUnited
loading...
先日掲載された英・ガーディアン紙の記事で、イタリアンファッションの巨匠ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は2024年秋冬ミラノファッションウィーク(ミラノFW)について次のように述べた。「私にとってファッションは、再生や喜びの感覚を伝えることができるもの。私たちは世界を変えようとしているわけでも、世界の問題を解決できるわけでもないが、人々に一瞬の明るさをもたらし、今までとは違う新鮮でより美しいものを感じてもらう機会を与えることはできる。小さな喜びかもしれないが、時にそうした些細な出来事が大きな影響へとつながるのだ」そんな今季の最新ミラノFWから、注目のトレンドを一挙ご紹介。
アニマル・マジック 何度となくミラノFWにお目見えするイタリア特有のスタイル、アニマルプリント。今季は特にギャング妻をイメージした「モブ・ワイフ」ファッションや豹柄が主役。
「ブルマリン(BLUMARINE)」 デザイナー:ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi) Look 1:豹柄パターンが大きくプリントされたコート。インナーはラメの入った赤いトップと薔薇柄のミニ・スリップ。リボンの形が可愛らしい白のネックレスと薔薇のプリント入りサテンのフラットシューズでコーディネート。 「ディーゼル(DIESEL)」 グレン・マーティンス(Glenn Martens) Look 15:豹柄をプリントしたファーのジャケットの表面には、部分的に薔薇プリントのシアー・インサートを組み込んであるほか、同じシアー素材のトップスにも豹柄とチェック柄のインサートをあしらっている。足元はパテントブーツですっきりとスタイリング。 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」 Look 35:サッシュベルト付きフロア丈のコート。プリントされている豹柄は大小サイズを変えてリズミカルに。同素材の帽子、バッグと一緒に。 「マルニ(MARNI)」 デザイナーフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso) Look 24:豹柄プリントのタートルネック・チュニック。同素材のガントレット& ブーツは、コントラストカラーで展開。 「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」 デザイナー:アレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua) Look 27:長袖に仕上げた、モックタートルネックの豹柄ボディースーツ。大きなリボンとスリットが目を惹くマイクロミニ・スカートには、茶色チェックのウール素材を使用。赤のスリングバックシューズでアクセサライズ。シルクがいっぱい 世界中のFWでシースルー、セミヌード、ランジェリースタイルに注目が集まる中、今季のミラノではサテンやレース、シルクといった高級素材を使用したスリップドレス、ブラレットなどのアイテムがお目見え。
「デル コア(DEL CORE)」 デザイナー:ダニエル・デルコア(Daniel Del Core) Look 30:オープンショルダーのディティールとラッフルをあしらった、ヌードカラーのスリップドレス&ブラレット。ストラップサンダルはスタッズを散りばめている。 「グッチ(GUCCI)」 デザイナー:サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno) Look 50:ネイビーブルーのレースで仕立てたブラ&ボーイカット・ショーツ。上に羽織ったミッド丈のスリップには、レースのインサートを付けている。アクセサリーは、ディアマンテを散りばめた緑色のパテントレザー・スリングバック。 「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」 デザイナー:ファウスト・プリージ(Fausto Puglisi) Look 50:黒のベルベット・スリップドレス。トリミングはレースを使い、ストラップはアシンメトリーにデザイン。アクセサリーはクリスタルのチャームがポイントのラージサイズのダブルチェーン・ネックレス、黒いパテントレザーのハンドバッグ、ニーハイブーツなど。 「ヴィヴェッタ(VIVETTA)」 ヴィヴェッタ・ポンティ(Vivetta Ponti) Look 5:水色のビスチェ&ショーツ。同色のレース・ガウンは、黒いベルベットのリボンを装飾している。ネイビーブルーのスリングバックとレザーのホーボーバックでルックを完成。 「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」 Look 22:茶色いレザーのボディースーツは、クロコパターンをあしらったコルセット&ボーイショーツ、シースルーのスカートで構成されている。アクセサリーはウールのロング・マフラー、シアー素材のオペラグローブ、スエードのプラットフォームブーツなど。身体を包む、コクーン・スタイル
繭のように身体を包み込むコクーン・スタイルのアウターやマフラ。ミラノでは特にカシミアウール素材が人気に。
「ラウラ ビアジョッティ(LAURA BIAGIOTTI)」 Look 23:フォーンカラーのウール・ショール。リバーシブル仕様の上、フードも付いている。同素材のミニスカートに、スエードのブーツ、オリーブカラーのレザーサッチェルバッグとスタイリング。 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」 デザイナー:マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy) Look 13:淡いブルーのブルゾンとタートルネック・ショール、スカートの3点セット。ショールはアシンメトリーなフォルムが印象的。ブルゾンの下にはクリームと黒のシアーのレイヤーが見え隠れしている。アクセサリーはイントレチャートのクラッチバッグ、茶色のミュールなど。 「カルカテッラ(CALCATERRA)」 ダニエル・カルカテッラ(Daniele Calcaterra) Look 1:茶色のツイードで仕立てた、ラップショールと、タンカラーのウール・パンツ。 「フェラガモ(FERRAGAMO)」 マクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis) Look 21:幅広ベルト付き茶色のウール・ケープと、バーガンディーのドレス、オックスブラッドレッドのクラッチバッグ、Tストラップ・サンダル。 「ミダリ(MIDALI)」 マルティノ・ミダリ(Martino Midali) Look 4:クリームのフーデッド・ニットのトップスとウールラップ、ラップスカート。アンクルブーツも同色でデザイン。 ラウンドショルダー丸みを帯びたラウンドショルダーもトレンドの一つに。
「ボッテガ・ヴェネタ」 デザイナー:マチュー・ブレイジー Look 7:ブルーのナビーウール製コクーンスタイル・ワンボタン・コート。アクセサリーは黒のペチコートとミュール。
「ジェニー(GENNY)」 サラ・カヴァッサ・ファッチーニ(Sara Cavazza Facchini) Look 9:ラウンドショルダーのブルゾンとスカーフ、キュロットのセットアップ。すべててグレーのテクスチャード・ウール素材製。 「マリリング(MARYLING)」 デザイナー:アンジェロ・カトサピス(Angelo Katsapis) Look 19:黒と白の千鳥格子模様が特徴的な、ラウンドショルダーのオーバーコート。鮮やかなロンググローブ、タンと赤のツートンのミュールが差し色に。 「サラウォン(SARAWONG)」 デザイナー:サラ・ウォン(Sara Wong) Look 1:装飾を施した黒のシースルー・スリップドレスの上に重ねた緑のモヘアウール製ダブルブレスト・ジャケットは、肩部分をラウンドショルダーにデザインし、袖を短めに仕上げた。アクセサリーのオペラグローブ、ハードケース・バッグとミュールも黒で統一。「ジル サンダー(JIL SANDER)」 デザイナー:ルーク・メイヤー(Luke Meier)、ルーシー・メイヤー(Lucie Meier) Look 3:ライトグリーンのウール製ロングスリーブ・チュニックとオーバーロングのパンツ。シームのディティールにセンスが光る。光沢感のあるシルバーのキャップ、茶色のレザーバッグ、グレーのファー付きシューズと一緒にコーディネート。
ミラノファッションウィーク
ミラノFW
FW24
MFW