LVMHの2021年若手デザイナー賞、準決勝進出者を発表
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LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton以下、LVMH)はこのほど、同ブランドが若手デザイナー育成と支援を目的に毎年主催する「LVMH・プライズ・フォー・ヤング・ファッション・デザイナーズ(LVMH Prize for Young Fashion Designers、以下LVMHプライズ)」の2021年の準決勝進出者20人を発表した。
最終選考においては、「LVMHプライズ」の開催後初めて、業界関係者に加え専用オンライン・プラットフォームを通じて一般からの投票を募集する。なお、オンライン・プラットフォームでは候補者の過去のコレクションや経歴、人柄など候補者のクリエイティブな世界観を実際に見ることができるコンテンツを一般に公開している。
同賞には世界中の若手デザイナー約1900人が応募し、日本を含み 、南米のコロンビア、中東のレバノン、韓国などからファッション業界で活躍する多様な文化を代表する20人の候補者が準決勝に残った。
「ルイ ヴィトン」のデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)エグゼクティブ・バイス・プレジデントは本件に関し、「今回のLVMHプライズでは、公式サイトlvmhprize.comを通じ20人の候補者について一般の方々に知っていただく機会を提供するほか、最終選考にあたっての一般投票も行う。候補者はすべて、その作品の制作行程において環境に配慮した新素材や伝統的な素材やアップサイクル(中古品のリフォーム素材)、再生材のほか、職人や地域に密着した工場などを使用するなど、クリエイティビティという考え方に責任という視点を取り入れている」とのコメントを発表している。
また「こうした取り組みはファッションやラグジュアリー・ブランド業界の転換に合致している。20人の準決勝進出者のうち、7人がウィメンズウェア、5人がメンズウェアを手がけるほか、2人はウィメンズとメンズの両方をデザインする。また6人のデザイナーはジェンダーレスなコレクションも展開している」と付け加えた。
同賞ではグランプリ受賞者に賞金30万ユーロが贈られるほか、LVMHによる1年間のメンター(指導)プログラムが提供される。
なお、カール・ラガーフェルド/審査員特別賞の受賞者には賞金15万ユーロとメンタープログラムの受講資格が与えられる。
さらに2020年または2021年にファッション専門学校を卒業した新人デザイナー3人に対し助成金1万ユーロが贈られる。
画像: LVMH