• Home
  • News
  • ファッション
  • Trendstopが厳選、‘24年春夏ミラノFWトレンド・ハイライト

Trendstopが厳選、‘24年春夏ミラノFWトレンド・ハイライト

By Trendstop

loading...

Scroll down to read more

ファッション

トレンド予測を手がけるTrendstopが、FashionUnited読者に向けてお届けする最新ファッションレポート。今回は2024年春夏向けミラノファッションウィーク(ミラノFW)の新作に見るトレンドを大特集。

先般開催されたミラノFWでは、ベテランデザイナーから新任クリエイティブディレクターまでが集結し、現代のファッショニスタの幅広い多様なニーズを反映した新作を披露した。ファストファッションへの対抗が色濃く現れた一週間、それぞれのブランドが技術力、高級生地、伝統のクラフツマンシップにフォーカスする一方、新たなデジタルの時代を受容しつつもシグネチャーのコードやスタイルを進化させた。さらに個性的なアートディレクションや繊細な音響、セットに包まれ、女性らしさを強調したハイパーフェミニンなルックスやすっきりとしたテイラードのシルエットがコーディネート、フォルム、生地のすべてに共通して見られた。

「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」

さまざまな文化からインスピレーションや服飾手法を取り入れ、楽しさあふれる新たなグローバル・ファッションを提案。ネクタイやボクシーなシャツの形に精巧にカットされたレザーがビジネスルックに宿るクラフツマンシップを映し出すとともに、カラフルなレザーを使ったケープは機能的で自然条件からも身体を守ってくれるという実用性を兼ね揃える。さらにレザーをノットにアレンジするなど、上質な生地加工の技術も印象的なコレクションとなった。また、色彩豊かなカラーパレットや、手編みのレザーなど、世界の服飾文化の影響も際立ったほか、オーバーサイズやユニークなシルエットのニットドレス、抽象絵画のようなフリンジ使いもお目見え。クラシックなボッテガ・バッグのシルエットも、大きめのバッグやバナナリーフのようなテクスチャーにアレンジされて再現。

「トッズ(TODS)」

伝統的なクラフツマンシップとイノベーションとの調和を図る‘24年春夏コレクションでは、90年代のミニマリズムを参考にしながら、洗練された技術力を強調。メンズ風のテイラードスーツは、ドレープブラウスやプリーツスカートと合わせたり、ウエストラインを絞ったりしてフェミニンに。サドル型にアレンジしたツールバッグは、実用性を追加するとともに、ブランドの歴史を感じさせる。一方、ナッパレザーを使った大きめにデザインされたアイテムは、そのしなやかさを表現し、中間色や褐色のカラーパレットを引き立てている。フットウエアでは、真紅のミュールや、モカシン、新作のウォーブンサンダルが登場。

「スンネイ(SUNNEI)」

観客にパドルボードを渡し、ランウェイに登場する作品にポイントをつけて審査してもらうというインタラクティブなショーで会場を沸かせた、「スンネイ」。ミラノの文化や人々、職人、デジタルなアイデンティティから着想を得た新作コレクションでは、ぴったりとしたトップスに大きく膨らませたスカートを合わせたルックスや、淡い色に鮮やかなハイライト・トーンでコントラストを出したデザインが登場。デジタルやフィジカルな世界の消費者文化を象徴するかのように、カットアウトの入ったスポーティなトップスにぼんやりとした模様やストライプ、手染めの生地を組み合わせたミックス&マッチなルックスに加えて、ラバーのパンツとエアリーなコットンのトップスのセットアップ、リサイクルデニム、クリスタルのハートをあしらったシルクのマキシドレス、ふっくらした生地やブレイドストラップのついたハンドバック、ローファー、厚底サンダルもお目見え。

が厳選、‘24年春夏ミラノFWトレンド・ハイライト