「カール ラガーフェルド」、サステナビリティ大使にアンバー・ヴァレッタを任命
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モデル兼女優として知られるヴァレッタは、デザイナーの故カール・ラガーフェルド本人とも親しかった。2021年春には「カール ラガーフェルド」ブランドからサステナブルなアクセサリーのカプセルコレクションも発売。再生コットンなどの環境に配慮した原料を使い、バッグ売上の一部を海のプラスチックごみ削減活動を行う非営利団体「The Ocean Cleanup」に寄付した。
ヴァレッタは報道資料にて「“カール ラガーフェルド”で始動したサステナビリティ追求の取り組み推進を手助けする機会を与えられ、興奮している」とのコメントを発表。「(デザイナーの)カールは創意工夫に富んでいたので、(サステナビリティ大使への就任は)彼に対する素晴らしく、自然なオマージュのように思う」と加えている。
サステナビリティ大使の就任にあたり、ヴァレッタは「カール ラガーフェルド」のサステナビリティ事業の最適化を進めるための重要なコンサルタントとして活動する。熱心な環境活動家のヴァレッタは、国連とのパートナーシップによるサステナブルファッション推進の取り組み「One x One, The Conscious Design Initiative(ワン・バイ・ワン ザ・コンシャス・デザイン・イニシアチブ)」のアンバサダーも務めるほか、英国版『ヴォーグ(Vogue)』の初のサステナビリティ担当寄稿編集者にも任命されている。
「カール ラガーフェルド」では、ヴァレッタが手がける2回目のサステナビリティコレクションをハン・キム(Hun Kim)デザインディレクターとともに2022年春夏シーズンに向けて発売する予定。コレクションではウィメンズウェアに加え、以前2021年に発売したサステナブルアクセサリーも拡充していく。
「カール ラガーフェルド」のピエール・パオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)はヴァレッダの大使就任を支持し、「アンバーとは何年もの間ファッションをもっとサステナブルにするためのアイデアについて意見交換してきた。我々のサステナビリティ推進の取り組みにアンバーが参加し、必要不可欠な役割を担ってくれることになり、とても助かっている」とコメントしている。
さらにヴァレッタは、「私にとっては、いつの時代もこの分野でファッションの課題を解決するのはイノベーションと創造性」と加えている。
なお、今回のヴァレッタの大使就任とサステナブルコレクションの発売計画は、「カール ラガーフェルド」が推進する取り組み「Karl Cares (カール・ケアーズ)」の一環として発表された。同取り組みではほかに、「ファッション協定(The Fashion Pact)」(ファッション産業の環境負荷軽減に向けた国際的な枠組み)への参画や2050年までのCO2排出量ゼロおよび「ゼロ・デフォレステーション(森林破壊ゼロ)」目標達成に向けた取り組みなどを展開している。
画像: Karl Lagerfeld