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【Podcast】浮上する「国内男性向け美容&ファッション市場」

By Guest Contributor

2020年7月16日

国際市場調査会社ユーロモニターインターナショナル(Euromonitor International )が毎月配信する「ファッション・フライデー Podcast」シリーズ。今回は高齢化が進む日本で成長する男性向け美容&ファッション市場を特集する。

すでに超高齢社会を迎えている日本では人口も縮小傾向にあり、2030年には国民の約3分の1が65歳以上になると推測されている。こうした厳しい環境でアパレルやコスメ業界の企業が新しい需要を模索する中浮上してきたのが男性向け市場だ。

化粧品業界ではすでにスキンケアにとどまらず様々な男性向け商品が続々と登場し始めている。資生堂は昨年、主力ブランド初の男性用メイクアップ用商品であるメンズBBクリームを発売し、多くの小売店で即完売となった。また今年4月にはオルビスのメンズ向けライン「ORBIS Mr.line(オルビス ミスター)」から自然で清潔感のあるヌードカラーのネイルポリッシュが発売された。こうした商品はメイクアップ用品でありながらも、女性向けコスメのような見た目を美しく見せるためのものではなく、身だしなみのアイテムとして展開されている。

現代の日本の消費者は「見た目」を強く意識する。そこに目をつけた多くの化粧品・美容企業が今男性消費者層の開拓に新たなポテンシャルを見出している。ユーロモニターインターナショナルが行った2018年の美容調査によると、美しさの定義に関する質問に対し日本人男性回答者の間で最も多かった答えは「身だしなみがきちんとしていること」で全体の40%であったという。世界平均の36%を顕著に上回る結果となり、日本人の外見に対する意識の高さが伺える。

一方、全体的な市場の落ち込みが続くアパレル業界では男性向けカテゴリでも成長が鈍化している。しかしそんな中、真珠宝飾品大手のミキモトがファッションブランドのコム・デ・ ギャルソン(Comme Des Garcons)と組み男性向けの真珠コレクションを発表し、業界で話題となった。

男性向け宝飾品の成長の背景にあるのはファッションにおける自分らしさを追求する「パーソナライゼーション」や性別に捉われない「ジェンダーレス」といった考え方だ。こうした考えは日本の消費者の間で徐々に浸透しつつある。

国内の男性向けの美容&ファッション市場は女性向けに比べれば依然として小規模に留まる。しかしながらその成長は堅調に推移しており、明らかな可能性を示している。成熟した国内市場で今後の業績拡大の鍵を握るのは新しい需要の創造やニッチな市場の活性化かも知れない。

記事・podcast制作:ユーロモニター ユーロモニターの他のPodcastはこちらから視聴いただけます。

Image: Pexels