Fashion for Good、リサイクルコットンの新品質基準プロジェクトを開始

アムステルダムを拠点とするイノベーションプラットフォーム「Fashion for Good」は、メカニカルリサイクルコットンの可能性と限界を調査する研究「Cotton Reloop Matrix Project」を開始したとプレスリリースで発表した。同プラットフォームは、Bestseller、C&A、Reformationなどのパートナー企業と共に、ファッションブランドが求める品質要件とリサイクル業者の処理能力との間のギャップを埋めることを目指す。

Fashion for Goodによれば、メカニカルリサイクルは綿繊維を短く、弱くするため、この研究が必要であるという。同団体によると、綿は世界の繊維生産量の19%を占める。繊維廃棄物を裁断する際、再利用可能な原料は投入量のわずか45~50%と報告されている。また、Fashion for Goodは、混紡糸におけるリサイクルコットンの割合が約10%を超えると、糸の引張強度および弾力性が低下すると指摘。これが最終的な生地の耐久性にも影響を及ぼす可能性があるとしている。

これらの技術的な限界に加え、Fashion for Goodはリサイクルコットンの規模拡大を妨げる市場の障壁も指摘する。同プラットフォームによれば、ブランド側は品質の安定性、繊維長、バージンコットンと比較した場合のコスト高などを懸念し、採用に消極的であるという。同時に、リサイクル業者およびファッションブランドは、それぞれ異なる測定方法で個別にテストを行うことが多く、その結果、リサイクル業者の処理能力とブランドの品質要件が必ずしも一致しないのが現状である。

品質マトリックスから実用的なツールへ

「Cotton Reloop Matrix Project」は3つのフェーズで構成される。まず、Fashion for Goodはジャージーおよび織物用の「品質マトリックス」を開発する。これにより、メカニカルリサイクルコットンが現在商業的に利用可能な用途についての知見が得られるようになる。

第2フェーズでは、リサイクル業者が実用的な条件下で10種類のデモンストレーション生地を生産し、品質をさらに最適化するための5つの試験を実施する。その結果は、トレードオフ分析、紡績に関する公開標準作業手順書(SOP)、およびインタラクティブなツールに反映される予定だ。

Fashion for Goodによれば、このツールによってブランドは価格、品質、リサイクル素材の割合といった様々な要因をより適切に比較検討できるようになるという。

「リサイクル業者の能力をブランドの品質目標と照らし合わせることで、リサイクルコットンを業界が真に計画できるカテゴリーにすることを目指します」と、Fashion for Goodのマネージングディレクターであるカトリン・レイ氏はプレスリリースで述べている。

Reformationの原料担当シニアディレクターであるニッキ・プレイヤー氏は、このプロジェクトによって業界が同じデータに基づいて作業できるようになり、混紡におけるリサイクルコットンの割合をさらに高めることができると述べている。


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