最近、マイクロトレンドの終焉が頻繁に語られている。「トマトガール」や「エクレクティック・グランパ」、「コースタル・グランドマザー」、「モブワイフ」といったトレンドは過去のものとなった。それに代わってトレンドとなっているのが「#BringBack2016」である。2016年は、デジタル時代の無邪気さが残る「最後の良き年」と見なされており、現在そして未来への不安からの一時的な逃避先となっている。 政治的には、2016年は特に激動の年であった。英国では国民投票でEU離脱(ブレグジット)が決定し、米国では大方の予想に反して初の女性大統領誕生には至らなかった。 しかし、主にソーシャルメディアやインターネットに焦点を当て、多くの若者が10年前をバラ色の眼鏡を通して振り返っている。彼らは2016年を...
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2025年、ファッション業界はよりパーソナルなものへと変化した。ランウェイのプレゼンテーションは、ライブストリーミングパーティーやバックステージフィルムを通じて、より身近なものとなった。セレブリティは親しみやすさを増し、ブランドはデジタルポップカルチャーの一部としての地位を確立しつつある。ソーシャルメディアが数年前に始めた、ファッションをより具体的にし、エリート主義的な構造を打ち破るという流れは、さらに進化を続けた。業界はもはや単なる自己表現に満足せず、オーディエンスとの対話を積極的に求めている。この変化は、セレブリティの世界では古くから確立されてきた概念、すなわちパラソーシャル関係という考え方によって形成されている。 「パラソーシャル」という言葉は、AIやインフルエンサー、セレブリテ...
2025年がファッション史において記憶されるとすれば、それはラグジュアリーブランドが「ラグジュアリー」という概念への信仰が無限ではないと悟った年としてであろう。10年以上にわたる絶え間ない成長、価格高騰、そして relentless(執拗)な「新しさ」の追求の末、ラグジュアリーメゾンと顧客との間にあった信頼関係はほころび始めた。工場やマーケティングをめぐるスキャンダル、目まぐるしく入れ替わるクリエイティブ・ディレクター、そして疲労感を誘うほどのコレクションの乱発、そのすべてが要因となった。しかし、より根本的な要因は、2025年が消費者の反発が顕在化した年であったことだ。 これはラグジュアリーそのものの否定ではない。愚か者として扱われることへの拒絶であった。 長年にわたり、価格上昇は、原...
ブランドが常に存在感を示し、迅速に反応し、成果を出すことが求められる現代のデジタル環境において、The Rowは「オンラインにおける可視性や注目度はブランドの存在価値と必ずしも同義ではない」ことを証明し続けている。FashionUnitedの「Instagram Index」によれば、The Rowの現在のInstagramフォロワー数は約290万人である。さらに、ブランドのリテンション(価値維持率)に関する別の分析では、The Rowはエルメスやゴヤールに次ぐ97%というリセールバリューを記録しており、この分野で最も強力なブランドの一つとして確固たる地位を築いていることが示されている。 写真:The RowのInstagramアカウント 常に情報を発信し、プラットフォームに特化したス...
While brands are jumping onto the bandwagon of engaging influencers on social media, some thinks they need to be stopped. Source: Youtube, The Fashion Archive