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美容市場、アジアの一部で強い伸び予想、2026年まで拡大傾向

By Rachel Douglass

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Beauty product. Image: Unsplash

2022年のファッション業界はサプライチェーン問題やインフレ、消費者信頼感の落ちを強く受けた一方、美容市場はパンデミックの余波に際してもその安定性を証明しつ続けた。

このほど、市場分析を手がけるグローバルデータ(GlobalData)の新しいレポートで特にアジアの一部で美容市場の高い成長が期待されることが明らかになり、美容市場の強さはこの先も維持されると見られている。

中でも大きな伸びが予測されるのは中国の化粧品市場で、2021年から2026年まで年平均成長率(CAGR)7.4% で成長し、2026年の市場規模は746億元(約1兆4200億円)に膨らむと同社は試算している。

製品別ではアイメイク用品の成長が最も早く期待され、次いで口紅と予測されている。

この傾向について消費者アナリストのボビー・バルキーズ(Bobby Verghese)氏は中国ではマスクの使用が増えたことで、消費者が顔のマスクで隠れてしまう部分より上の部分である目に対する商品を求めるようになっているとプレスリリースを通じて、コメントしている。

また同レポートによると、2021 年の中国での市場の実績については、販路別でECが最も大きな販路となり、企業別ではロレアル(L’Oréal)、カーズラン(Carslan)、エスティーローダー・カンパニーズ(Estée Lauder Companies)が金額ベースで上位3位を占めた。

エスティーローダー・カンパニーズとロレアルが首位独占

中国以外にも、韓国のメイクアップ市場も拡大が見込まれており、レポートでは市場規模は2026年までに2兆8278億ウォン(約2926億円)、年平均成長率は5.5になると予測されている。

外出の機会の増加、新商品の登場、セレブリティーの推奨による消費への強い後押しに加え、男性による日常的な化粧品の利用が増えていることなどが要因だという。

製品別にはメイクアップが急速に伸びており、アモーレパシフィック・コーポレーション(Amorepacific Corporation)、LGコープ(LG Corp)、エスティーローダー・カンパニーズが売上上位企業となっている。

さらに日本も中国や韓国よりは規模が小さいものの成長が期待されており、2021年〜2026年の年平均成長率は0.1%で、2026年の市場は5,318億円と予想されている。

新型コロナ感染対策の緩和や自然派化粧品への関心の高まりが主な要因とされているが、新型コロナの新たな変異株の登場が消費に影響を与える可能性もある。

2021 年の製品別売上高では中国、韓国同様アイメイク製品が最も大きく、企業別では花王、資生堂、ロレアルの順となった。

こうしたアジアでの成長市場への取り組み方として、グローバルデータは、中国・韓国・日本すべて鮮明になっているグローバルデータは天然や有機素材を使った化粧品を好む「クリーンビューティー(clean beauty)」の人気などいくつかの消費者トレンドがあると説明している。

またここ数年バーチャルメイクアップのアプリやより高度なEコマースプラットフォームが登場するなど、マーケティングや製品形状におけるイノベーションも重要だと同社は指摘している。

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